列島で続く“カラカラ天気”の影響で、地域の生活を支える1級河川の“水が消える”異常事態が起きていた。
川から水が干上がる
16日、取材班が向かったのは、静岡市の市街地を流れる1級河川・安倍川。
上空から撮影すると、約700メートルの川幅がある河口付近は水がない状態が延々と続き、いたるところに白い筋があるのが分かる。
“30年に一度”といわれる記録的な雨不足により、安倍川では水が干上がり、川の流れが途切れる「瀬切れ(せぎれ)」と呼ばれる現象が発生していた。土を触ってみても、水気はまったくない。
もともと水が流れていた跡と思われる茶色の線は、腰の位置ぐらいの高さ。また、川底には土が乾いて亀裂などが見られた。
2025年夏に撮影された写真を見ると、上流から流れてくる土砂が多い安倍川は通常、土砂の間を水が流れていることが分かる。
しかし、記録的な雨不足で“瀬切れ”が発生。
静岡河川事務所の担当者:
過去にも瀬切れの期間や長さは多少違いはあるが、例年に比べると瀬切れの延長が長い。
水が干上がった“瀬切れ”の状態は正月明けから続いており、河口から約10km上流まで及んでいるという。
静岡河川事務所の担当者:
この地区は、安倍川から浄水や工業用水とかを取水しているが、安倍川の伏流水、地下水の方を取水している。このまま雨が少なくて、安倍川の水が戻ってこないと、だんだん地下水の方も水位が下がってきて取水ができなくなることが懸念される。
湖底が露出…ひび割れた場所も
各地で続く雨不足を背景とする渇水の影響。
福岡・朝倉市の江川ダムでは、周辺の岩肌がくっきり見えていて、乾燥してひび割れている場所も見られた。
朝倉市では、1月の1カ月間の降水量が12mmと平年の5分の1程度で、この100年で最も少なかった。
ダムの水不足で、かつて人々が暮らしていた集落の石垣も出現。珍しい光景が見られるほどに水位が低下している。
江川ダムを含む福岡県内の主要ダム6つの全体の貯水率は、13日時点で15.1%と過去最低のレベルになった。今後1カ月の降水量も平年並みか少なくなる見込みで、九州地方整備局は時間断水を回避するため節水への協力を呼びかけている。
(「イット!」2月16日放送より)

