1月6日に島根県東部を震源に発生し、松江市や安来市、境港市などで最大震度5強を観測した地震。その後、12日午前までに島根県東部を震源とする震度1以上の地震は38回を数えた。
引き続き強い揺れへの警戒が続く中、防災への取り組みが改めてクローズアップされている。
売り切れの商品も…防災グッズへの関心高まる
「備えあれば憂いなし」――6日に発生した地震をきっかけに、この言葉を実感した人は多いのではないだろうか。
島根・松江市のホームセンターを地震翌日に訪ねると、防災グッズ売り場に人々が集まり、商品が次々と売れていた。
坂西美香アナウンサーが訪れた店内には、防災コーナーが常設されている中で、簡易ガスコンロや水の箱、非常用トイレ袋などが並び、今回の地震の影響で一部の商品がすでに売り切れになっていた。
ジュンテンドー大庭店の石飛豊和副店長によると、「家具の転倒を防ぐ『エコ家具転倒防止板』(998円)が特に人気だ」と話し、「傾斜がついたゴム状の板を家具の下に挟むことによって家具の転倒を防ぐ役割をしている」とその効果を解説した。
このほか、「つっぱり耐震ポール」は前の週の約7倍、防災バッグは前の週の約6倍、トイレ袋は前の週の約2倍の売れ行きだとしている。
買い物客の一人は「家族がいるので困らないように、古い卓上コンロを買い替えました。6日の地震が怖かったので」と話した。
さらに「緊急用の笛も購入しました」という市民もいて、今回の地震をふまえた防災意識の高まりがうかがえる。
ホームセンターによると、何より欠かせないのが「水」だとしている。農林水産省によると、飲料と調理用で1人1日3リットル、最低3日分で9リットルの備蓄が必要で、家族の人数分を考えると、かなりの量になる。
石飛副店長は「今回の地震で防災意識が高まったので、在庫をしっかりそろえていきたい」と話していた。
地震後の「火災」が起きないために…家の備えは
過去には地震のあとに火災が起き、甚大な被害をもたらした例がある。
「揺れが収まったからもう安心」ではなく、実はここからが本当の注意ポイントがある。
地震による火災を防ぐために、日頃からできることはたくさんある。
例えば、家具の固定。倒れた家具が電気コードを傷つけ、火災の原因になることもある。
感震ブレーカーの設置も推奨されていて、地震を感知すると自動で電気を遮断してくれる仕組みだ。
ストーブの周りは整理整頓し、引火を防ぐこと。コンロを使うときは火のそばを離れない…どれも「当たり前」だが、いざという時に命を守る習慣となる。
揺れた直後の行動がカギ
また地震の後に停電した場合、電気器具のスイッチを切り、プラグを抜く。
避難する場合はブレーカーを落とすことも心掛けたい。
石油ストーブやファンヒーターの油漏れもチェックしておく必要がある。
復旧後は、ガスや電気機器に破損がないか確認し、再通電後は煙や異臭に注意を払うことが大切だ。
「ちょっと面倒だな」と思うかもしれないが、そのひと手間が火災を防ぐことになる。
地域で守るわたしたちの暮らし
防災は一人ではできない。消防団や自主防災組織への参加、地域の防災訓練への参加も大切で、顔の見えるつながりが、いざという時に命を守ることになる。
今回の地震をきっかけに、もう一度家の中を見回して再点検してみてはいかがだろうか?「備えあれば憂いなし」――この言葉を今こそ心に刻みたい。
(TSKさんいん中央テレビ)
