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    ダムが“貯水率0%”の緊急事態…水不足でも水が欠かせない水族館と動物園 安定した営業を続ける工夫とは

    愛知・東三河で深刻な水不足が続く中、観光施設への影響が懸念されていますが、水族館や動物園では海水や地下水などを活用し、工夫を凝らしながら通常営業を維持しています。

    ■水不足による水族館への影響

    愛知県の東三河地方で続いている深刻な水不足。愛知県新城市の宇連(うれ)ダムでは、3月17日午後、貯水率が0パーセントになりました。管理する水資源機構は、ダムの底に溜まった水をポンプでくみ上げるなどして対応していますが、このままくみ上げが続けば10日ほどでなくなるといいます。

    約540種、4000匹の生き物を見ることができる愛知県蒲郡市の竹島水族館では、水槽などの展示に大量の水が使われています。

    館長:
    「カピバラは、水槽が大きく水量を使うので、なるべく(水替えを)抑えています」

    動物に影響のない範囲で水の交換を遅らせているといいます。また、金魚の水槽はコケで緑色になっています。

    館長:
    「冬眠をしていましたが、そろそろ水を綺麗に変えて展示を再開したいのですが、節水で水を替えるのは控えています」

    金魚はコケを食べながら生きているため問題はないようですが、展示としては姿が見えにくい状態です。

    一方、深海魚を展示する名物の深海大水槽は水不足の影響を受けていません。

    館長:
    「水が150トン入っていますが、こちらは影響ない。この下がタンクになっていて、水道水でなく海水が溜めてあります。竹島水族館は9割方は海水魚ですので」

    海水を利用するシステムを導入している竹島水族館は、2024年のリニューアルで生き物の9割を海水魚に変更しました。

    タンクに溜めた海水を消毒してポンプで供給しています。これにより、水槽などに必要な日々30トン以上の水をまかなっています。

    水道水を使う部分では節水を意識しながら、通常営業を続けています。

    ■動物園の水対策

    一方、愛知県豊橋市にあるのんぽいパークでは、約140種、800匹の動物が飼育され、水辺や池など多くの場所で水は欠かせません。

    担当者:
    「水道水を直接使うところが少ないため、特に運営に影響はありません」

    その理由の1つが地下水の活用です。

    担当者:
    「園内に井戸が6カ所あります。この辺りの地層は、およそ30~40メートル掘ると地下水が出るため、有効に使っています」

    敷地内の井戸からくみ上げた地下水をタンクに蓄え、年間およそ70万トンを確保。動物の飲料水や飼育管理、園内の噴水などに活用しています。1970年の開園当時から続く取り組みです。

    担当者:
    「すべてを水道水でまかなうと水道料金が大きくかかるので、井戸水の利用で節約できるのは大きいです」

    一方、手洗い場など衛生面が重視される場所では水道水を利用し、ポスターを掲示するなど節水も呼びかけています。

    さらに、もう1つの柱が再利用水です。

    担当者:
    「園内で使った水道水などを排水として浄化層に溜め、順番に浄化して再利用しています」

    地下の処理場で一度使用した水を浄化し、噴水や獣舎の清掃、トイレの洗浄水などに再利用。その量は、年間およそ14万トン以上にのぼります。地下水、再利用水、水道水を使い分けて水回りを運用しています。

    来園客:
    「水を使う動物たちは大丈夫かなと思っていたので、ちゃんと水があって安心しました」

    竹島水族館とのんぽいパークは、水道水に頼らず海水や地下水、再利用水を活用することで、水不足の中でも安定した運営を続けています。

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