二十四節気の「立夏(りっか)」とは ゴールデンウィークの最中に訪れる暦を解説
二十四節気の「立夏」とは
「立夏」の文字にもある、「立」という文字は中国で「始まる」という意味があり、「立夏」は夏の始まりを意味しています。まだ、真夏とは違って空気は比較的カラッとしていますが、日差しの下では汗ばむような暑さとなる日もあり、夏の兆しを感じられる頃です。
「立夏」の前の二十四節気は、穀物を実らせる雨が降る頃を意味する「穀雨(こくう)」があり、「立夏」の後の二十四節気は、陽気がよくなり、作物が次第に成長する頃という意味の「小満(しょうまん)」が続きます。
5月5日から次の二十四節気である5月21日の「小満」の前日までが「立夏」の期間とされています。前後の二十四節気からしても、農業に大きく関係している時期であることが分かります。
「立夏」の頃 急な暑さと紫外線に注意
ちょうどゴールデンウィークの時期と重なり、天気も比較的安定しやすく、行楽にぴったりなすがすがしい陽気となる日が多くなるころです。注意をしたいのが「急な暑さ」です。最高気温が25度以上の夏日になる日が急増し、30度以上の真夏日が観測されることもあります。まだ体が暑さに慣れていないため、この時期に急に暑くなると熱中症にかかるリスクは高まります。本格的に暑くなる前に、体を暑さになれさせる「暑熱順化」を行うことが大切です。
一方で、朝晩は内陸部ほど気温が下がりやすく、一日の寒暖差にも注意が必要です。昼間は半袖で過ごせても1枚羽織るものがあると便利です。夜間も体を冷やさないような寝具を準備しておきましょう。
また、「紫外線」は、真夏に匹敵する強さになる日もありますので、屋外で活動される際には帽子や日傘などの対策が欠かせないでしょう。
「立夏」の頃の旬の食べ物
新じゃがいもや新玉ねぎ、スナップエンドウなど、水分を多く含んだみずみずしい野菜が種類豊富に出回ります。
また、今年は5月1日が「立春」から数えて八十八日目にあたる「八十八夜」です。この日に摘まれた新茶は、味とバランスが良く、昔から不老長寿の縁起物とされています。実際に、緑茶に含まれる渋み成分のタンニンには、カテキン類を多く含み、抗酸化作用や健康維持への効果が期待されています。また、今年の「立夏」は5日「こどもの日」と重なります。端午の節句に、お子さんと一緒に柏餅やちまきを食べるご家庭も多いと思います。ちょうど出回り始める新茶のお茶請けにもぴったりですね。
「立夏」の時期の過ごし方
若葉を吹き抜ける乾いた風が心地よく、まるで良い香りが漂う様子から「風薫る(かぜかおる)」や「薫風(くんぷう)」といった言葉が季語となっています。
また、ツツジやサツキ、フジなど色とりどりの花が咲き誇る時季でもあります。天気の良い日には、公園や山道にハイキングやピクニックに出かけたり、森林浴でリフレッシュをしたりするのにもぴったりです。
5月5日の「立夏」は「こどもの日」でもあり、10日には「母の日」があります。この機会に日頃の感謝を伝えながら、一緒にお出かけを楽しむのもよいでしょう。快適に過ごせる日が増える一方で、夏も近づく頃。半袖や帽子など夏物の準備を整えつつ、この季節ならではのすがすがしい空気を満喫してみてください。

