全国的にインフルエンザが拡大中 12月3日頃から気温急降下で感染リスク増加
今日28日、厚生労働省は「インフルエンザの発生状況」について発表しました。令和7年第47週(11月17日から23日まで)のインフルエンザの定点当たり報告数は「51.12」で、第46週の「37.73」から約1.4倍に増えています。この先は、12月2日(火)頃まで晴れて空気が乾燥する所が多く、3日(水)以降は寒気の影響で急激に気温が下がる見込みです。体調管理にお気をつけください。
インフルエンザ流行警報基準超えの所が増加
今日28日、厚生労働省は「インフルエンザの発生状況」について発表しました。令和7年第47週(11月17日から23日まで)のインフルエンザの報告数は「196,895」で、定点当たり「51.12」となりました。定点当たりの報告数は、第46週の「37.73」から約1.4倍に増えています。都道府県別では、宮城県が「89.42」と最も多くなりました。また、静岡県で「41.26」、福岡県で「32.70」になるなど、今回、新たにインフルエンザ流行警報の基準である30を超えた所が多くなっています。
なお、期間中の休校の数は250、学年閉鎖は2,244、学級閉鎖は6,323で、施設数合計は8,817でした。
厚生労働省は、手洗いや適切なマスクの着用など、基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけています。
12月2日頃まで空気乾燥 3日以降は急激に気温低下
この先は、12月2日(火)頃までは、太平洋側を中心に晴れて、空気が乾燥する所が多いでしょう。また、3日(水)から4日(木)頃は、今季いちばんの強烈な寒気が流れ込むため、各地で急激に気温が下がる見込みです。空気の乾燥や気温低下で体調を崩さないよう、喉のケアなどにお気をつけください。
インフルエンザ予防のポイント
湿度が低くなると、ノドの粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなります。インフルエンザを予防するには、次のようなことを心がけてください。
① 外出時はマスクを着用し、人の多い所への外出を控えましょう。高齢者や慢性疾患を抱えている方、疲れ気味、睡眠不足の方は、特に注意が必要です。
② 外から帰ったら、手洗いやうがいをしましょう。インフルエンザだけでなく、一般的な感染症予防のためにも、おすすめです。
③ 室内では、加湿器などを使って、適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。
④ 栄養バランスの取れた食事と、十分な睡眠をとるよう、心がけましょう。体の抵抗力を高めることができます。
それでも、インフルエンザにかかってしまった場合は、安静にして、十分な休養や水分をとり、早めに医療機関を受診してください。