2025年天候まとめ 日本でも世界でも過去3番目に気温の高い年に
2025年の日本の天候
【日本の年平均気温偏差の順位表(上位5年)】
1位 2024年 +1.48℃
2位 2023年 +1.29℃
3位 2025年 +1.25℃(速報値)
4位 2020年 +0.65℃
5位 2019年 +0.62℃
季節で見ると、今年の夏は顕著な高温となり、北・東・西日本では統計を開始した1946年以降、それぞれ1位の高温となったほか、全国153の気象台等の観測のうち、北海道から九州にかけて広く132地点(9地点のタイ記録を含む)で、夏の平均気温が1位の高温となりました。また、沖縄・奄美では、秋の平均気温が1位の高温となりました。
2025年の日本近海の年平均海面水温の平年差※2は+0.96℃(1~11月の期間から算出した速報値)で、統計を開始した1908年以降、2024年(1位)、2023年(2位)に次いで3番目に高い値となる見込みです。海域別に見ると、東シナ海と黄海では、年平均海面水温が2024年(1位)に次いで2番目に高い値となる見込みです。
東日本太平洋側では、冬と夏から秋に低気圧や前線の影響を受けにくかったため、年降水量はかなり少なくなる見込みです。
※1 日本の年平均気温偏差
観測データの均質性が長期間確保でき、かつ都市化等による環境の変化が比較的小さい地点から、地域的に偏りなく分布するように選出した15地点について、それぞれの気温の30年平均(1991年~2020年)を基準とした偏差を求め、それらを全地点で平均した値。
※2 日本近海の年平均海面水温の平年差
その年の日本近海の全海域海面水温の平年値(1991~2020 年)からの差
2025年の世界の天候
【世界の年平均気温偏差の順位表(上位5年)】
1位 2024年 +0.63℃
2位 2023年 +0.54℃
3位 2025年 +0.48℃(速報値)
4位 2016年 +0.35℃
5位 2020年 +0.34℃
世界各地で異常高温が発生し、各国の月平均気温や季節平均気温の記録更新が伝えられました。また、ネパール~パキスタンの大雨(6~10月)、米国テキサス州の大雨(7月)、東南アジアを中心とした地域での大雨(11月)など、世界各地で気象災害が発生しました。
※3 世界の年平均気温偏差
算出方法は気象庁ホームページ(次の URL)を参照。
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/clc_wld.html
