冬へ一進一退 来週にかけて寒気の影響受けやすく 11月半ばから高温へ 1か月予報
数値予報モデルによる予測結果
1か月平均の海面気圧(左図)は、シベリア付近で気圧が平年より低く、シベリア高気圧が弱いため、日本付近は冬型の気圧配置になりにくいと予測されています。
北・東・西日本では気圧が平年より高く、高気圧に覆われやすいでしょう。沖縄・奄美では平年より気圧が低く、期間のはじめを中心に湿った空気の影響を受けやすい時期がある見込みです。
上空約1500mの気温(右図)は、大陸からの寒気の南下が弱く、西日本から沖縄・奄美を中心に平年より高く予測されています。
寒暖差大 比較的晴天多め
このため、降水量は、西日本や東日本の日本海側は平年より少ないでしょう。北日本の日本海側や東日本と西日本の太平洋側は降水量は平年並みか少ない見込みです。日照時間は北海道から九州にかけて平年より多い予想となっていて、比較的晴れる日が多いでしょう。
一方、沖縄・奄美では湿った空気の影響を受けやすく、降水量は平年よりも多いでしょう。この時期としてはまとまった雨となる日もあるため、大雨に油断ができません。今日6日はマリアナ諸島で台風26号が発生し、早くも今月2つ目の台風の発生となりました。この先、台風26号は発達しながら西寄りへ進み、フィリピンへ近づく見込みです。11月ですが、台風が発生している際にはまだ油断せず、情報にご注意ください。
気温は1か月を通してみると、北日本は平年並みですが、東日本は平年並みか高く、西日本や沖縄・奄美は平年より高いでしょう。来週にかけては北日本を中心に寒気の影響を受ける見込みですが、そのまま冬へ突入というわけではなく、暖かい日が戻るでしょう。日によっても寒暖差が大きくなりますので、冬物の準備はしっかり整えておきましょう。
紅葉の色づきにも遅れ 11月下旬以降は広く見頃へ
東北や北陸では多くの所で見頃を迎えています。これから見頃を迎える東日本や西日本ではこの先も気温の高い状態が続くため、紅葉の色づきは平年よりも遅くなるでしょう。
11月下旬には関東から九州にかけて色づきが進み、広い範囲で紅葉が楽しめそうです。
11月から12月初めにかけては比較的寒気の影響を受けにくく、晴れが多い傾向にあるため、紅葉狩り日和となる日が割合多い見通しです。天気と見頃情報を照らし合わせながら、今年の紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。山沿いや内陸部ほど朝晩と日中の寒暖差が大きいため、服装には十分にご注意ください。
【東日本】関東甲信・東海・北陸地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方
