春の天気が「大きく揺れる」3月〜4月初め お花見はタイミング勝負に
4月初めにかけて寒暖差が大きく、雨や強風の日が増える
上着なしで過ごせる暖かさになった翌日に、再びコートが必要になることもあるでしょう。
天気も春特有の“数日の周期変化"で、低気圧が通過するたびに雨や強風のタイミングがあります。太平洋側の少雨傾向は続く見込みですが、雨の日は今より増えそうです。
春の典型パターン:ジェット気流が弱まり上空の波が崩れる
今年2月20日頃(左の図)は、ジェット気流が勢いよく一本で流れていることがわかります。これは、北極側と赤道側の“寒暖差"が大きかったことを示しています。
一方、3月に入ると(右の図)、ジェット気流は弱まり、流れが分岐していることがわかります。これは、季節が進んだ結果、北極側と中緯度の気温差が小さくなってきたことを示し、春の特徴となっています。
春になると、ジェット気流が弱まることで、ロスビー波と呼ばれる“上空風の流れの周期の長い大きな波"が崩れやすくなります。すると小さな“ゆらぎ(周期の短波)"が次々と日本付近に入り込みやすくなります。その結果、高気圧と低気圧が交互に通過することとなり、“晴れ → 雨 → 強風 → また晴れ"という天気の入れ替わりが短い周期で続くのです。
春先の予報は揺れやすい:変化は“精度を高めるための調整"
例えば、最新の週間予報でみてみると、次の14日土曜日は“晴れて暖かい"という予報が示されています。ところが、晴れても“ひんやり感が残るパターン"が数値予報の結果の一部には表れているのです。
春先は、シベリア付近の寒気が少し動いただけでも気温が大きく変わり、予報も最新データに合わせて更新されやすい時期です。
もし今後の気象情報で“シベリア高気圧が南東へ張り出す"という表現が出てきたら、“寒くなるパターン"が有力になったサインと考えられます。
今年のお花見は“タイミング勝負"-2017年に類似、桜開花ラッシュの中で寒の戻り
満開は、東京は28日、福岡や高知は29日の予想です。
今年の桜の季節は、上空の“ゆらぎ(短い波)"が増える影響で、地上では短い周期で低気圧と高気圧が入れ替わりやすくなります。春うららな日が長く続くわけではなく、花冷えや花の雨に加えて、春特有の強い風(いわゆる“花嵐")の日もありそうです。
お花見はタイミングが大切になります。
計画は「1か月 → 2週間 → 週間予報」と、段階的に大まかな傾向をつかみながら進めるのがおすすめです。天気マークや気温の数字だけでなく、気象解説で“何を説明しているか"に注目することがポイントです。
たとえば、
・「シベリア高気圧が南東へ張り出す可能性」→ 冷たい空気が入り“寒くなる"サイン
・「南風が吹く」「南高北低の気圧配置になりそう」→ “暖かくなる"パターン
などと解説されることがあります。
一方で、気圧配置の説明がまだはっきりしない時期は、予報が揺れている可能性があります。
“解説の部分"をチェックすると、予報が定まっていないタイミングがわかります。予報が揺れているとみられる日は、直前まで最新の情報を確認すると安心です。
今年の“春先のゆらぎ(短い波)増加パターン"は、2017年春の季節遷移とよく似ています。
この年は、3月21日に東京で全国最も早く桜が開花し、その後の“開花ラッシュ"のさなかに寒の戻りが起きました。東京の桜が満開になる頃には、上空に寒気が入り、日差しが届いても、午後は急な雨や雷雨になることがありました。
※2017年と同じ現象が必ず起きるわけではありませんが、今年は“春先のゆらぎが増えるパターン"が似ているため、短い周期の天気変化にはご注意ください。

