4日午前中にかけて九州南部「線状降水帯」発生のおそれ 九州は土砂災害など厳重警戒
九州南部「線状降水帯」発生のおそれ
梅雨前線に向かって、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込むため、九州北部地方では3日は、九州南部では4日にかけて、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
特に、九州南部では、3日午後から4日午前中にかけて「線状降水帯」が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
予想雨量は?
さらに、九州では4日朝にかけて、雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。
【4日12時までの24時間に予想される雨量(多い所)】
九州南部 300ミリ
九州北部地方 200ミリ
【その後、5日12時までの24時間に予想される雨量(多い所)】
九州北部地方 100から200ミリ
九州南部 100から150ミリ
奄美地方 100から150ミリ
なお、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。九州では、3日は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
また、局地的にカミナリ雲も発達しますので、九州北部地方では3日は、九州南部では4日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。
「線状降水帯」発生予測がでたら
① いつもより大雨災害が起きる可能性が高い状況だということを認識し、テレビやスマートフォンなどで気象情報をこまめに見るようにしてください。
② 川の近くや土砂災害の危険のある地域にいる人は、避難する可能性があると考え、自治体から発表される避難情報に注意しましょう。この段階で、飲食品、貴重品、着替えなど避難所に持って行くものを再確認し、必要になればすぐに避難できる準備を整えてください。暗くなってからの避難は危険です。気象情報や避難情報をこまめに確認しつつ、明るいうちの避難を心がけましょう。
③ 避難先は、自治体の指定する避難所のほかに、安全な親戚・知人の家やホテル・旅館など複数の候補を考えておくと良いでしょう。感染症対策として、消毒液やマスクなども用意してください。感染が心配な方も、避難所の感染症対策は進んでいますので、他の避難先が思い浮かばない場合はためらわず避難所に避難してください。
九州だけでなく 西~東日本の広い範囲で 大気の状態が非常に不安定
九州だけでなく、西日本~東日本の広い範囲で、晴れていても、ゲリラ豪雨(短時間の大雨)になるおそれがあり、落雷や竜巻などの激しい突風にも、注意が必要です。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうも予想されますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
