2026年春の花粉飛散予測 第2報 飛散開始は2月上旬 東・北日本で例年より多い
2026年 スギ花粉の飛散開始時期
スギの雄花は、初冬の冷え込みが厳しいと休眠打破が順調に進み、休眠から目覚めた後は、暖かいほど開花が早くなる傾向があります。今シーズンの冬の気温は、ほぼ平年並みに推移する見通しです。スギの雄花の休眠打破は順調に進み、休眠から目覚めた後は、寒さの和らぐ日が現れると順調に開花すると予想します。このため、九州から東北では、スギ花粉は例年並みの2月上旬から3月中旬に飛散開始するでしょう。
なお、スギ花粉は飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めます。2月上旬に飛散開始が予想される地域では、早めに花粉対策を始めるとよいでしょう。
2026年春の花粉飛散量予測【例年比】
花粉飛散量予測の根拠
花粉の飛散量は、前年夏の気象条件が大きく影響します。気温が高く、日照時間が多いと花芽が多く形成され、翌春の飛散量は多くなる傾向があります。2025年の夏は全国的に猛暑となりました。花芽の形成に好条件な「高温・多照」という気象条件が、九州から北海道まで、ほぼ揃ったと考えられます。
(2)前シーズン(2025年)春の花粉飛散量
花粉の飛散量は、前年春の飛散量が少ないと増え、多いと減少する傾向があります。前シーズン(2025年)春の花粉飛散量は、九州から近畿で例年より多かった一方、東海から北海道にかけては例年よりも少なくなりました。このため九州から近畿にかけては今シーズンの花粉飛散量は減少すると考えられますが、東海から北海道にかけては、気象条件が揃えば飛散量が増加しそうです。
スギ雄花の花芽調査
予測根拠のまとめ
九州から近畿にかけては、例年とほぼ同じ飛散量となるところが多いでしょう。一方、東海から北海道では例年より多く、東北や北海道では例年の2倍以上の飛散量となるところもありそうです。
【花粉の種類について】
九州から東北はスギ・ヒノキ、北海道はシラカバ花粉の飛散量を表します。
【言葉の説明】
例年 :過去10年(2016~2025年)の平均値
前シーズン:2025年シーズンの飛散量
平年:1991~2020年の平均値
