30日、31日の山の天気 本州は登山日和だが登山中の熱中症に注意
衛星画像 はっきりしてきた秋雨前線とまだまだ強い夏の高気圧
低気圧や前線に伴う雲が黄海や朝鮮半島から北日本にかけて広がっています。これは季節の境目に当たり、北緯40度より北の地域では8月中旬までと比べるとずいぶん季節の歩みを感じられるようになってきました。一方、関東の南東に高気圧があって、本州付近はまだ夏の高気圧に覆われています。今週末は夏の高気圧の勢力が非常に強い状態が続いて本州では晴天と猛暑が続く見通しです。また、九州の南の海上では湿った空気や上空の寒気に伴ってやや発達した雨雲のまとまりがあります。高気圧の縁辺を回りながら北上する見通しで、週末は九州や四国では湿った空気の影響受けて大気の状態が不安定になりそうです。
予想天気図 西日本、東日本では登山日和のところが多い
30日(土)は北海道と東北地方では前線や低気圧の影響を受けて曇りや雨のところが多いでしょう。東北地方では西風も強まるため登山には十分な注意が必要です。なお、晴れの予報になっている安達太良山や那須岳周辺でも風が強まる予想です。晴天でも強風に対する注意が必要です。
関東甲信から中国地方にかけては高気圧に覆われておおむね晴れて気温が高いでしょう。標高が低い登山口や風通しが悪い林の中は猛烈な暑さになることが予想されるため、熱中症に注意してください。
また、先ほど衛星画像で確認した雨雲のまとまりが気圧の谷として九州に接近する予想です。九州や四国は湿った空気の影響を受けて天気が変わりやすく、午後はにわか雨や雷雨のところがあるでしょう。
31日(日)は前線の活動が弱まって北海道や東北でも晴れたり曇ったりの天気となりますが、局地的に雨雲がかかったり、強い風が吹いたりする可能性があります。天気の変化に注意してください。
関東甲信から九州にかけては高気圧に覆われておおむね晴れる予想です。ただ富士山を含む関東周辺や九州の山岳では湿った空気の影響を受けやすく、大気の状態が不安定なります。午後はにわか雨や雷雨のところがあるでしょう。
