27日、28日の山の天気 登山日和の山岳が多い 山岳紅葉始まる
衛星画像 気象衛星から感じられる秋らしさ
日本付近には大陸から高気圧が張り出しています。週末もこの高気圧に覆われて晴れるところが多い見込みです。一方、九州の西の海上には前線に伴う雲が広がっています。前線は27日(土)も停滞し、28日(日)には低気圧を伴って本州に近づいてくる予想です。また、日本のはるか東には台風19号がありますが今後は北東へ進路をとって日本から離れていく見込みです。
中国東北区や朝鮮半島の北部に注目すると、雲のない陸地が茶色っぽく見えるエリアが広がっています。この衛星画像はトゥルーカラー再現画像といい、衛星画像を調整して人間の目で見た色合いを再現したもので、とくに植生の緑を表現するのに適しています。中国東北区や朝鮮半島北部では毎年この時期になると陸地の色が緑から茶色に変わっていくことから広範囲で紅葉しているものと考えられます。日本国内ではまだ気象衛星でとらえられるほど紅葉が進んでいませんが、tenki.jpの紅葉情報によると、北海道の大雪山系ではすでに一部で見頃を迎えているほか、北アルプスの立山室堂、中央アルプスの千畳敷など中部山岳でも色づき始めているようです。
予想天気図 乾いた空気を持った高気圧に覆われる
27日(土)は、本州付近は乾いた空気を持った移動性高気圧に覆われます。北海道から中国地方にかけて晴れる山岳が多いでしょう。内陸部の盆地を中心に早朝は濃い霧が発生するところがあるため、標高が高い山上から見下ろすと雲海となっている可能性があります。また、気温の上がる午後は関東甲信地方で大気の状態が不安定になり雲が発生しやすくなりますが、乾燥した空気に覆われているため雨が降るのは極めて局地的となる見込みです。
一方、九州の西の海上には前線が停滞して湿った空気が流れ込む予想です。九州は曇りや雨で、四国でも雲が広がりやすいところがありそうです。
28日(日)は、高気圧の中心が日本の東に移動して西から気圧の谷が接近する予想です。北海道から中国地方ははじめ晴れますが、昼ごろから雲が広がり雨の降るところもある予想です。四国や九州は朝から曇りや雨でしょう。29日(月)にかけて低気圧や前線の影響で雨風ともに強まる山岳が多い予想のため、28日は早めに下山することをおすすめします。
