25日、26日の山の天気 広い範囲で雨 北アルプスは雪まじりの可能性
気象衛星 近年は秋の長雨シーズンが延長傾向
今年は昨年に続いて秋霖(=秋の長雨)が非常に長引いています。本来であれば10月後半は移動性高気圧に覆われて全国的に晴天に恵まれることが多い時季ですが、移動性高気圧は北緯40度以北を通過して『北高型』と呼ばれる気圧配置となっています。そのため、秋雨前線と本州の間に湿った東風が吹きこんでおり、本州の太平洋側に雨雲が広がっています。
あすは秋雨前線が北上し、東日本と西日本のさらに広い範囲に雨雲がかかりやすくなる見通しです。
予想天気図 前線や低気圧の影響で雨や曇りの地域が多い
25日(土)は、秋雨前線が北上して西から雨雲が広がるでしょう。九州南部や四国は午前中から雨が降りやすく、午後は西日本や東日本の広い範囲に雨のエリアが広がっていく見通しです。本州の上空3000mには0℃前後の寒気があるため、3000m級の山岳では一時的に雪が降る可能性があります。一方、北日本は移動性高気圧に覆われて、日中は晴れるところが多いでしょう。北海道の高山はすでに雪山となっているためアイゼン等の冬山装備が推奨されます。東北地方でも今週降った雪が凍結している可能性があるので、季節に見合った装備を整えてください。
26日(日)は、秋雨前線上に低気圧が発生して、本州の南を東進する予想です。また、日本海にも低気圧が発生し、発達しながら北日本に接近、通過するでしょう。中国・四国地方から北海道にかけて広い範囲で雨が降り、北海道や北アルプスの標高の高い山では雪のところもあるでしょう。風も強まるため高山ではシビアな状況になる可能性があります。九州は雲が広がりやすいですが、天気は回復に向かう見込みです。
