31日 5月の最後は五月晴れ 関東周辺天気急変
気圧配置 移動性高気圧に覆われる所が多いが 局地的に不安定
高気圧の中心は、ゆっくり東に移動し、高気圧を追いかけるように、関東の上空5000m付近でマイナス15℃以下 (5月上旬並み) の冷たい空気が、本州付近を通過する見込みです。日中は広い範囲で晴れのエリアになりますが、五月晴れの空は一転し、関東周辺では大気の状態が不安定になるでしょう。
一方、梅雨前線は沖縄の南に停滞する見込みで、沖縄地方では北東の風が強めに吹くでしょう。前線に向かって南よりの湿った空気が次々に流れ込むため、前線付近の沖縄地方でも大気の状態が不安定です。
また、千島近海に進む低気圧が発達するため、低気圧周辺では北よりの風が強めに吹くでしょう。
北海道から東北北部には、低気圧に向けて、ひと月前くらいの冷たい空気 (北海道の上空5000m付近でマイナス18℃以下の寒気) が流れ込んでいます。北海道の北部やオホーツク海側では低温注意報が発表されていて、あすにかけて農作物の管理や体調管理に注意が必要です。
フィリピン・ミンダナオ島の付近では、熱帯低気圧が北上中で、今後発達を続けて台風になると予想されます。
きょうの天気 関東周辺 急な雨や雷雨に要注意 早めの避難を
東北南部から関東甲信と東海、近畿、北陸、中国、四国、九州では晴れる所が多い見込みです。
スッキリと晴れて、5月最後の空は「五月晴れ」になるでしょう。
この青空も、関東周辺では午後になると様子が一変する見込みです。この時期としては冷たい空気と日中の昇温の影響で、大気の状態が不安定になるためです。
福島県と関東の一都六県、長野県、山梨県、静岡県では、夕方3時ごろからカミナリの音が聞こえだす所があり、今夜を中心に雨が降るでしょう。関東北部では、道路が川のようになる激しい雨の降る所がある見込みです。
沖縄では梅雨前線の影響で、雲が広がりやすく、午後にかけて所々で雨か雷雨があるでしょう。北東の風が強めに吹くため、沖縄近海は波が高い見込みです。大東島地方は大気の状態が不安定で、激しい雨の降ることがあるでしょう。
関東周辺と沖縄では、短い時間の強い雨と落雷や突風、ひょうなどに、ご注意ください。
きょうの気温 夏日真夏日の所が多い 暑さ対策を忘れずに
この時期としては冷たい空気の影響で、北海道は4月並みの所が多く、10℃から15℃の予想です。
東北北部と北陸の一部新潟県は、18℃から20℃くらいで、平年より3℃前後低めになるでしょう。
東北南部と関東周辺、北陸3県は、平年並みの気温で23℃から25℃の予想です。
東海から九州は、25℃以上の所が多く、30℃以上の真夏日になる所があるでしょう。
身体が暑さに慣れていない方が多い時期です。tenki.jpの「新しい様式における熱中症予防行動のポイント」を参考に暑さ対策をなさってください。
沖縄では、きのうより高めの30℃前後ですが、北東の風が強めに吹きますので、体感温度は、きのうとあまり変わらないでしょう。
