北陸 14日未明頃にかけて黄砂と花粉のダブルパンチ この時期は「春の5K」に注意
春は黄砂の飛来が多い
この時期は晴れていても、花粉が飛びやすい時期でもあり、洗濯物の外干しは控えるのが良さそうです。また、外出の際は、吸い込まないようにマスクの着用をするようにしましょう。
気象庁の黄砂解析予想図
春はスギやヒノキ花粉に注意
花粉症の症状を緩和させるには、凹凸の少ない綿や化学繊維などの衣類を着用する、飛散の少ない午前中などを中心に外出する、風が強く空気の乾燥が予想される日や雨上がりの翌日以降で気温が高い日が続くことが予想される場合などは外出を控えることも検討して下さい。また、帰宅時には、玄関前で衣類に付着した花粉を落とす、帰宅時のうがいや洗顔、こまめな掃き掃除をすることも有効な花粉対策となるでしょう。
そして、十分な栄養と休養を摂る、適度な運動と湯舟につかる事を意識してストレスをためないなど、セルフメディケーションの意識もとても大切なことです。
春は最も乾燥しやすく火災出火件数が多い傾向
次に、消防庁のまとめによる全国の月別出火発生件数(令和1年~令和5年の合計)を見ると、3月が最多の19412件、次いで4月が18660件となっており、春の期間が多い傾向となっています。3位の2月と4位の1月は暖房器具の使用による火災が多いと思われますが、5位は5月となっており、春のこの時期は空気の乾燥や強風が火災発生件数を増加させる一因になっていると考えられます。この時期は火の取り扱いに最も注意が必要な時期と言えそうです。
春は思いのほか風が強い
対象の年は、北陸地方への台風の接近(台風の中心が新潟、富山、石川、福井のいずれかの気象官署等から300km以内に入った場合)が、直近で1年を通してゼロとなった2020年の事例です。台風が接近すれば、最大瞬間風速の極値はかなり大きく、短期的には暴風が吹き荒れることもありますが、その影響を除外するためのものです。
その結果、4県の合計では3月が最も多く136回となりました。以下多い順に2月、4月となり、この時期は平均して風が強く吹いていることがお分かり頂けるでしょう。この時期の北陸地方では、低気圧が日本海を発達しながら進み、南よりの強風や暴風、フェーン現象による乾燥により、火災がおこりやすくなるケースが考えられます。火の取り扱いには十分注意して下さい。
春は寒暖(気温)差が1年で最も大きい
グラフを見てみましょう。
上の横棒グラフは、新潟の同一日の最高気温と最低気温の気温差が10度以上の日数を、2022年までの過去5年について調べて示したものです。この結果、春(3~5月)の期間が最多で177日、次いで秋(9~11月)の期間が102日の順となっており、春の時期は同一日での朝晩と日中との気温差などが最も大きくなる時期と言えそうです。
次に下の横棒グラフで最高気温の前日差が大きい季節はいつかを見てみましょう。こちらは富山の最高気温の前日差が10度以上の日数を2022年までの過去5年について調べて示したものです。
この結果、前述の同一日の最高気温と最低気温の気温差の日数のオーダーよりは小さくなっていましたが、季節別比率を見ると、春の期間が66.7%と圧倒的多数を占め、次いで秋の期間が16.7%となっており、こちらでも春の気温差が大きくなっていました。
このように、春は1年で最も寒暖(気温)差が大きく現れる時期となっています。更に、気圧配置によっては、最高気温や最低気温の出現時間帯は、必ずしも日中や夜間に限らないケースもあります。天気予報では1時間毎の時系列天気や予想気温グラフ等もチェックしながら、服装選びをするのが良さそうです。
