13日まで能登を中心に土砂災害に厳重警戒 雨の降り方が弱まっても油断禁物
北陸地方では広い範囲で大雨となり、令和6年能登半島地震の影響により、能登地方を中心に土砂災害の危険度が高まっている所があります。この後も日中いっぱい雨の降り方が断続的に強まるでしょう。低地の浸水やアンダーパスの冠水等には十分注意して下さい。夜以降は雨の降り方は徐々に弱まりピークは過ぎていきますが、13日にかけて土砂災害には厳重に警戒し、この後も安全な場所で過ごすようにして下さい。
能登を中心に13日にかけて土砂災害に厳重に警戒
北陸地方では、この後も能登地方を中心に1時間に40mm以上の激しい雨や雷雨があるでしょう。低い土地の浸水や河川の増水に注意・警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあり十分注意してください。
能登地方ではトップ画像のように広い範囲で紫色の危険なエリアが広がっています。13日にかけて土砂災害に厳重に警戒し、少しでも命の助かる確率の高い場所で身の安全を確保して下さい。
過去1か月の降水量と気温の状況
図は、2025年8月11日迄の過去1か月間の北陸地方の降水量平年比と平均気温平年差の5日毎の変化を表したものです。
降水量に注目すると、梅雨の期間中から空梅雨が続き、梅雨明け(速報値)の7月18日以降も8月初めにかけて降水はほとんど観測されていません。ただ、その後は、梅雨の最盛期~末期のような気圧配置となり、8月6日~10日をピークに降水量平年比は863%に達する極端な大雨となっています。
太平洋高気圧再び強まる 13日頃から10年に1度程度の著しい高温に
北陸地方には、13日頃からを対象に「高温に関する早期天候情報」が発表されています。この早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、事前に注意を呼びかける情報です。
農作物や家畜の暑さ対策、水の管理等に十分注意してください。お墓参り中の熱中症、生活のリズムの乱れや冷たい物の摂り過ぎ、冷房病などによる身体の不調にも十分注意してお過ごし下さい。