北陸1か月予報 過去の常識が通用しない季節進行 高温と渇水 極端な天気は続く
厳しい残暑と渇水に注意 短期集中の大雨への備えも
降水量は、1か月で少ない予想となっていますが、秋雨前線が顕在化すると、日毎では、まとまった雨となり大雨となることもありそうです。極端な天気が頻発しています。このあとも、短期集中の大雨、想定を超える雨量もある前提で、大雨への備えを怠りないようにお願いします。
お盆明けに夏の再来 20日頃からかなりの高温
今夏は、「10年に1度程度しか起きないような著しい高温」の情報が繰り返し発表される異常事態となっています。23日は二十四節気の処暑、厳しい暑さが和らぎはじめる時期とされていますが、季節の歩みはスローペースでしょう。
引き続き、農作物や家畜の暑さ対策、水の管理等に十分注意してください。お墓参りや車の長距離移動の途中でも熱中症リスクが高まることがあります。生活のリズムの乱れや冷たい物の摂り過ぎ、冷房病などにより身体に不調をきたすこともありそうです、このあとも体調管理には十分注意してお過ごし下さい。
地球温暖化が進む中での長期的な気温上昇 ~新潟の事例~
過去最高を記録した2023年は30.6度、新潟県に発表された熱中症警戒アラートの発表回数は42回にも及び、長崎県と並び全国1位の発表回数となりました。また同年は、福井・金沢・富山のいずれも8月の平均気温が30度以上を記録して過去最も暑い夏となりました。
2025年の8月前半は記録的な大雨の影響で、最高気温が30度未満の日が13日迄に5日もあり、これまでの所、気温は平年並みにとどまっています。ただ、8月後半は暑さがぶり返し再び平年より高い日が続くでしょう。引き続き暑さ対策を万全にしてお過ごし下さい。
線状降水帯による大雨 想定を超える雨量が現実に ~金沢の事例~
この報告書は県別にもまとめられており、石川県版では、1976年~2023年のうち利用可能な観測データによる推定で、100年に一回の大雨(日降水量)は、金沢で約205mmとされていました。その一方、2025年8月7日の日降水量は332.0mmを観測。7日未明に加賀地方で発生した線状降水帯の影響で、想定を超える大雨となり、土砂崩れによる住宅の損壊、住宅や競馬場の床上や床下浸水などの被害が相次ぎました。
このあとも、大雨シーズンは続きます。現時点で、8月末ごろにかけて、広範囲でのまとまった雨は予想されず、逆に渇水が懸念されることもありますが、日頃から、貴重品は住宅内の高い所など、安全な場所に保管しておくなどの対策をしておきましょう。
