北陸 晴れの特異日「11月3日・文化の日」の晴天率はまさかの3割台 時雨の季節へ
11月3日・文化の日 北陸は晴れの特異日ではない?
晴れの出現率は北陸4市では富山が41.4%、その他の福井・金沢・新潟は30%台後半でいずれも40%を下回っています。その一方、雨天の出現率は、4市のいずれも50%前後と晴天率より高くなっています。北陸に関しては、1991年~2020年までの統計からは「11月3日・文化の日は晴れの特異日である」とはとても言えそうにはありません。
ご参考までに北陸以外の晴天率は、東京が56.7%、名古屋が73.3%となっています。名古屋は晴れの特異日とも言えそうですが、東京に関しては判断が分かれそうです。いずれにしても、ある特定の日が、晴れの特異日になる科学的根拠は全くありません。
本年11月3日 天気は西から次第に回復するも新潟・富山を中心に時雨
最高気温は15度に届かず11月下旬並み、最低気温は多くの地点で10度未満となるでしょう。平地でも紅葉が進みますが、風邪をひかないように暖かくしてお過ごし下さい。
冬型の気圧配置 太平洋側は「晴れる」 日本海側は「晴れ間も広がる」
「所変われば品変わる、冬型の気圧配置」。冬型の気圧配置になるから「太平洋側は乾燥した晴天となる」、「日本海側は雨や雪が降りやすいが、筋状雲の隙間から時折晴れ間や青空も広がる」となり、日差しのでかたなど天気は変わります。
そして、雨や雪が降る際は、大気中のちりやほこりも一緒に洗い流されて地表面に落下していきます。これからの時期、冬型が緩んで天気が回復すると、さわやかな秋晴れを凌ぐ青空となり、冠雪した山は1年を通して時雨の時期が最も明瞭に見えることもあるのです。
太陽光と雨粒が共存する時雨の天気 「時雨虹」が見られるチャンスも
天気の変わりやすいこれからの時雨の時期は、大気中に太陽光と雨粒が共存しているため、「時雨虹」が見られるチャンスが多くなります。また、普通の虹(主虹)の外側にもう一つ色が薄い虹(副虹)が見えるダブルレインボーになることもあり、幸運のサインとされているようです。
時雨の時は、太陽を背にした反対方向に「虹」が出現していないかを探してみるのも良さそうです。
