2026年の天候予想 夏の到来は早く 猛暑で多雨の年に 晩夏から秋は台風にも注意
2026年の天候予想
2026年は、ラニーニャ現象傾向がしだいに衰退していく予想です。夏のはじめにかけては太平洋高気圧の強まりが早く、夏の到来は早い予想ですが、顕著な少雨となった2025年夏と比べると雨が多くなるでしょう。夏の後半から秋にかけては長雨や台風接近など不順な天候に注意が必要です。
季節ごとの天気傾向
2年連続の寒冬傾向となるでしょう。シーズンを通して厳しい寒さが予想されますが、2月以降は寒気がやや緩む予想となっており、春の訪れは前シーズン(2025年)よりも早い可能性があります。
・2026年春
寒暖の変動が大きいものの、気温上昇が早く、花粉飛散は北日本と東日本で前シーズンよりも多い予想となっています。
・2026年夏
太平洋高気圧が強まるのが早く、梅雨入りや梅雨明けが早まり、暑さの到来も早いでしょう。顕著な少雨となった2025年夏と比べると、太平洋高気圧の勢力が持続しにくく、高温多雨の夏になりそうです。
・2026年秋
厳しい残暑が続くものの、長雨や台風の接近などで雨が多くなる可能性があります。
2026年の天候予想の背景
2026年の天候は以下の要因の影響を受けます。
・ラニーニャ現象発生時に近い海面水温分布のため、2025/26年冬は寒冬傾向。
・2026年夏にかけては、ラニーニャ現象傾向の名残を受けて太平洋高気圧の強まりが早く、梅雨入りや梅雨明けは早め。
・ラニーニャ現象傾向が終息するため、夏の後半からは太平洋高気圧が強まりにくく、前線や台風の影響を受けやすくなる可能性。
*1 エルニーニョ現象:太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象。日本では冷夏・暖冬になりやすい傾向があります。
*2 ラニーニャ現象:太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より低くなり、その状態が1年程度続く現象。日本では猛暑・寒冬になりやすい傾向があります。
※本予報は、エルニーニョ現象やラニーニャ現象に代表される熱帯の海洋の変動をもとに予測を行っています。熱帯の海洋に明確なシグナルがない状況においては予測が難しく、精度が低下すると考えられます。
また、数週間程度の顕著な高温や低温、長雨などが予測できるのはひと月前を切ってからとなります。利用に当たってはご注意ください。
