大阪の空には光の芸術作品 「幻日」現る
今日17日の午後2時、大阪市内は秋の空。「うろこ雲」や「ひつじ雲」、また刷毛ではいたような薄い雲が広がっていました。そんな空をよく見ると…太陽の横には虹色の光が。これは「幻日(げんじつ)」と呼ばれる現象です。
幻日とは?
幻日は、空高くに薄い雲が広がっているときに見られやすく、太陽と同じ高さの位置に現れます。薄い雲を構成する「小さな氷の粒」に太陽の光が当たることによって現れます。鮮やかに輝く様子はまさに「幻の太陽」です。
この写真では、左側のみの幻日ですが、左右両方に現れることもあります。薄い雲が広がっているときは空を見上げて、幻日を探してみてはいかがでしょうか?ちなみに色の並びは、太陽側が赤、太陽と反対側が白や紫になっています。
他にもたくさん 大気光学現象
ご紹介した幻日は「大気光学現象」のひとつ。
大気光学現象とは大気や雲、降水粒子などによって、太陽や月の光が屈折・反射・回折することで空を彩る現象のことです。
現れる頻度が比較的高いのは、「ハロ」と呼ばれる、太陽の周りに現れる光の輪です。ほかにも太陽の真上に現れる虹色の現象「環天頂アーク(通称:逆さ虹)」があります。これらの現象は全て、薄い雲が広がっているときに観測されやすいです。ただし観察する際は、太陽の光を直接目に入れないように気をつけましょう。