ゆず湯で温まりたい「冬至」の今夜は各地で冷え込み強まる ヒートショックに注意を
きょう12月22日(月)は二十四節気の冬至。一年で昼が最も短く、夜が長い一日です。今夜は一段と気温が下がり、あす23日の朝は今季一番の冷え込みの所も。今夜は湯船にゆずを入れて、身体を温めましょう。また、部屋全体を暖めてヒートショックを予防しましょう。
23日朝の最低気温
今夜は一段と冷え込みが強まり、あすの朝は今シーズン一番の寒い朝を迎える所がありそうです。各地の最低気温は札幌市でー7℃、北見市でー15℃、道内でも陸別町など内陸の一部でー20℃を下回る強烈な冷え込みが予想されます。そのほか仙台市ー3℃、福井市でー2℃と北海道や東北、北陸にかけては0度を下回る予想です。0℃未満の冬日地点はきょう22日より多く、10日ぶりに530地点前後まで増加する予想です。
「冬至にゆず湯に入ると風邪をひかずに冬を越せる」と言われますし、冷え込みが強まる今夜は湯船にゆずを入れて温まることをお勧めしますが、油断はできません。
ヒートショック予防 安全な入浴方法は?
気温の下がる冬はヒートショックが多く発生しやすく、特に浴室は、危険度が高まります。そこで、安全な入浴方法は、以下の通りです。
お湯の温度は41度以下、入浴時間は10分以内を心がけましょう。特に、心臓病や高血圧の方は、半身浴(お湯に入るのは胸の下あたりまで)がおすすめです。もし、肩が寒い場合は、お湯で温めたタオルをかけましょう。また、血圧の変動を抑えるために、お湯に入る前には、かけ湯をしっかり行ってください。
そして、入浴の前後で、急に「寒い」と感じないように、脱衣所と浴室の温度変化がないようにしましょう。脱衣所は小型の暖房器具で暖めておき、浴槽はシャワーでお湯をためると、浴室全体が暖まります。すでに、浴槽にお湯がたまっている場合は、入浴前に十分かき混ぜた後、浴槽の蓋を開けておくだけでも、湯気で浴室全体を暖めることができます。そのほか、入浴前後に、コップ1杯の水分を補給することも、入浴中のヒートショック防止につながります。
さらに、万が一に備えて、家族に一声かけてからお風呂に入ることを習慣にしましょう。長風呂になりがちな方は、家族の方が、時々、声をかけてあげてください。また「お風呂の中で音が全くしない」「突然大きな音がした」など、異常を感じたら、ためらわずに声をかけましょう。
住宅全体を暖めて ヒートショックを防ごう
家の中は、部屋によって室温が違います。暖かい部屋から寒い部屋へ移動するなど、急激な温度の変化によって身体がダメージを受ける「ヒートショック」が発生しやすくなりますので、なるべく室温を一定に保つのがおすすめです。
そのためには、部屋ごとに温度計を置いて室温を確認し、寒い部屋には、暖房器具を設置するなど、対策を心がけましょう。部屋と部屋の温度差をなくすためには、居室 だけでなく、家全体を暖かくすることが重要で、二重サッシにするなど、断熱化も有効です。
特に、居間や脱衣所の室温が18度未満の住宅では、浴槽のお湯の温度が42度以上の"熱め入浴"が増加する、という研究結果もあり、血圧の急激な変化につながるおそれもあります。
目安となる室温は、家中どこでも18度以上と覚えてください。