梅雨前線の北上と共に、梅雨末期の大雨は次第に東北方面へ。あす12日と15日頃をピークに日本海側で大雨が予想されます。特に15日頃は秋田県で過去にないような大雨が予想され、災害への備えが必要です。
秋田県 過去最大を超える大雨の恐れ
この図は、15日(土)~16日(日)に予想される48時間降水量の最大値と、その降水量がそれぞれの場所において過去最大の降水量と比較して何%に達するのか、ということを示しています(既往最大比)。
これが100%前後に達すると、甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があるという研究結果があります。
15日(土)を中心に、既往最大比は秋田県の白神山地の南麓や森吉山周辺で130~150%が予想され、山形県の鳥海山の南麓も100%前後が予想されます。
予想にはまだ幅はあるものの、甚大な被害の発生する可能性が高まるため厳重な警戒が必要です。
※1 既往最大比とは、解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の最大値との比のこと。
※2 本間基寛,牛山素行:豪雨災害における犠牲者数の推定方法に関する研究,自然災害科学,Vol. 40,特別号,pp. 157-174,2021.