17日~19日は北陸山間部で強い雪 平地でも雪の可能性 タイヤ交換はこの週末で
17日(月)~19日(水)にかけて、北陸地方にこの秋一番の寒気が流れ込むでしょう。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)も発生して北陸地方を指向し、山間部では強い雪のおそれがあります。平地でも新潟県や富山県の内陸を中心に雪の降る所がありそうです。大気の状態が非常に不安定で、局地的にあられが降り、道路が白くなる所もある見込みです。タイヤ交換はこの週末に済ますのがよさそうです。
17日(月)~18日(火)を中心に冬型が強まる タイヤ交換はこの週末の内に
15日(土)~16日(日)は、高気圧に覆われますが、17日(月)~18日(火)は、冬型の気圧配置が強まるでしょう。冬型は19日(水)の午前中まで続きそうです。
北陸地方では、15日(土)~16日(日)は秋晴れとなりますが、17日(月)~18日(火)は断続的に雨や雪が降るでしょう。山間部では広く雪となり、本格的な積雪となるでしょう。平地でも内陸を中心に雪の降る所がありそうです。
雨や雪は19日(水)午前中まで残る所があり、その後は天気が回復しますが、20日(木)朝は冷え込みが強まり、内陸や山間部では0度以下となる所があるでしょう。濡れた路面では凍結するおそれがあります。
このため、タイヤ交換はできる限り、この週末の内に済ますのがよさそうです。
JPCZも発生 山間部では降雪が強まり、本格的な積雪に
JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)とは、冬型の気圧配置が強まってシベリア大陸から冷たい空気が日本海に向かって流れ込む際、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。
今回はJPCZの発生が見込まれ、特に18日(火)は北陸地方を指向し、次第に南下するでしょう。JPCZが通過する際は、山間部では降雪が強まり、本格的な積雪となるおそれがあります。急な積雪の増加で坂道などでの立ち往生のリスクがありますので、峠越えを予定されている方は冬タイヤの交換に加えてチェーンを携行した方が安全です。
平地でも積乱雲が発達し、急な強い雨や落雷・竜巻などの激しい突風、ひょうやアラレが降るおそれがあります。
平地でも内陸を中心に雪の降る可能性 局地的にアラレの積もる所も
18日(火)~19日(水)朝にかけて、平地で雪の目安とされる上空1500メートル付近でマイナス6度以下の寒気が北陸地方に流れ込むでしょう。北陸地方の沿岸部や主要都市部で雪になる目安は上空1500メートル付近でマイナス8~マイナス9度となるため、主要4都市で初雪が観測されるかどうかは微妙ですが、新潟県や富山県の内陸を中心に雪のまじる所があるでしょう。
一方で、上空5500メートル付近にはマイナス30度以下の寒気が流れ込むでしょう。日本海の海面水温は北陸の周辺で18~19度となっており、海面水温と上空5500メートル付近の気温差は50度近くになりそうです。(一般的に海面水温との差が40度以上となれば大気の状態が不安定となります)
このため、積乱雲が発達しやすく、アラレのリスクは高いと言えそうです。雪にならなくても主要都市部を含めてアラレにより、道路が白くなるおそれがあるので、車の運転には十分な注意が必要です。
山間部はシーズン初の積雪に 急の付く運転は厳禁
17日(月)~19日(水)にかけて、山間部では本格的な積雪、平地でもアラレの積もる所がありそうですので、平地の方も含めて、冬タイヤへの交換はこの週末に済ませておきましょう。
峠越えを予定されている方は積雪の急増のおそれがあるので、スタック防止のため、チェーンの携行もしましょう。
シーズン初めての雪(またはアラレ)となるため、夏道の運転に慣れている方も多いと思われますが、雪道や凍結した道では「急」の付く操作は控え、スピードは控えめに、安全運転を心がけましょう。お出かけには時間に余裕を持って行動することが大切と言えそうです。