7/19、新潟地方気象台より、福井・石川・富山・新潟の4県を対象とした「北陸地方の向こう3か月の天候の見通し」が発表されました。
そのポイントは、引き続き「暖かい空気に覆われやすいため、向こう3か月の気温は高い」、すなわち、「気温のベースが高く猛暑再来、残暑も厳しい」ということです。
その背景は
①地球温暖化の影響等により、全球で大気全体の温度が高い。
②このあとも、ラニーニャ現象の影響で、上空の偏西風はユーラシア大陸から日本の東にかけて平年より北を流れやすい見込み。また、チベット高気圧は期間の前半は平年に比べ北に偏り、太平洋高気圧は日本付近に張り出しやすい予想となっている、等があげられます。
このため、このあとも熱中症予防の体調管理や農作物の温度管理をしっかり行うことが求められそうです。
2021年までの北陸地方の各観測地点の最高気温の記録を確認すると、新潟県の観測地点を中心に40度以上が複数確認されました。中でも中条や三条は2018年、2019年、2020年の3年連続で最高気温40度以上を観測する猛暑となっています。両地点ともに観測されたのは同一日で、それぞれ
2018年8月23日、
2019年8月15日、
2020年9月3日となっています。
こうした体温を超えるような危険な暑さのほとんどは8月に観測されています。北陸地方では気温のベースが高い中、台風や台風から変わった低気圧が日本海を進むなどして、山越え気流が風下で昇温するフェーン現象が発生する場合に、高温となりやすくなります。こうした気象条件下では、より一層万全な熱中症対策や農作物の温度管理が求められます。