インフルエンザ全国で流行拡大中　30日も空気カラカラ　週半ば頃は冬本番の寒さに(気象予報士吉田　友海 2025年11月30日)

インフルエンザ全国で流行拡大中　30日も空気カラカラ　週半ば頃は冬本番の寒さに

日本気象協会本社

吉田　友海

公開：2025年11月30日12:03

今日30日は広く晴れて、空気が乾燥しています。午前11時30分までの最小湿度は長野県松本市奈川で12%、和歌山県高野山で25%、新潟県上越市大潟で34%と今シーズン最も低くなっています。この先1週間も太平洋側を中心に晴れて、空気が乾燥する見込みです。また12月3日(水)頃は強い寒気が流れ込み、冬本番の寒さになるでしょう。インフルエンザの流行が拡大しています。感染症などに注意。

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インフルエンザが全国で拡大中
今日30日も広く晴れて空気がカラカラ
この先も太平洋側を中心に晴れて空気が乾燥
空気が乾燥　インフルエンザに注意

インフルエンザが全国で拡大中

今月28日に厚生労働省が発表した「インフルエンザの発生状況」によりますと、令和7年第47週(11月17日から23日まで)のインフルエンザの報告数は「196,895」で、定点当たり「51.12」となりました。定点当たりの報告数は、第46週の「37.73」から約1.4倍に増えました。

都道府県別では、宮城県が「89.42」と最も多くなりました。また、静岡県で「41.26」、福岡県で「32.70」になるなど、今回、新たにインフルエンザ流行警報の基準である30を超えた所が多くなりました。

厚生労働省は、手洗いや適切なマスクの着用など、基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけています。

今日30日も広く晴れて空気がカラカラ

そんな中、今日30日は東北の太平洋側から九州、沖縄は広く晴れて、空気が乾燥しています。午前11時30分までの最小湿度は長野県松本市奈川で12%、和歌山県高野山で25%、新潟県上越市大潟で34%と今シーズン最も低くなっています。また、群馬県草津町で23%、富山市で32%、さいたま市で35%、金沢市で36%などと空気がカラカラとなっています。

午前11時30分現在も宮城県や石川県、和歌山県、広島県、大分県、宮崎県、奄美、沖縄県に乾燥注意報が発表されている地域があります。

この先も太平洋側を中心に晴れて空気が乾燥

この先1週間は、北海道から北陸は日本海側を中心に雪や雨の降る日が多いでしょう。一方、太平洋側では晴れて、空気が乾燥する日が多くなりそうです。

また、12月3日(水)頃からは強い寒気が流れ込み、冬本番の寒さとなるでしょう。感染症など体調管理にご注意ください。

空気が乾燥　インフルエンザに注意

湿度が低くなると、ノドの粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなります。インフルエンザを予防するには、次のようなことを心がけてください。

①　外出時はマスクを着用し、人の多い所への外出を控えましょう。高齢者や慢性疾患を抱えている方、疲れ気味、睡眠不足の方は、特に注意が必要です。
②　外から帰ったら、手洗いやうがいをしましょう。インフルエンザだけでなく、一般的な感染症予防のためにも、おすすめです。
③　室内では、加湿器などを使って、適度な湿度(50～60%)を保ちましょう。
④　栄養バランスの取れた食事と、十分な睡眠をとるよう、心がけましょう。体の抵抗力を高めることができます。

それでも、インフルエンザにかかってしまった場合は、安静にして、十分な休養や水分をとり、早めに医療機関を受診してください。