木枯らし1号は吹くのはどんな時なのでしょうか?時系列に沿ってその流れを追ってみましょう。
■木枯らし1号が吹くのは
まず、木枯らし1号が吹く直前の状況として考えられるのは、低気圧が日本付近を東進しながら通過しているケースです。この低気圧の影響で、日本付近では全国的にぐずついた空模様になっていることでしょう。
低気圧が日本の東に抜けると、西に高気圧、東に低気圧という、いわゆる「西高東低の冬型の気圧配置」になり、全国的に北よりの風が吹くことになります。この時、東京および近畿地方において8m/sを超える北風が吹けば、「木枯らし1号」となるわけです。
この北風によって日本付近には一時的に冬の空気、すなわち寒気が流れ込みます。時期にもよりますが、北日本だけでなく、東・西日本でも標高の高い地域を中心に初雪を観測する場合もあるでしょう。冬がやってきた!と感じる瞬間ですね。
■木枯らし1号が吹いたら
では、木枯らし1号が吹いた後は、もう冬なのでしょうか?
答えは否です。吹いた後数日は寒気の影響で平年よりも低くなることが多いですが、その影響も一時的で、その後の天気は日本付近の高気圧・低気圧の動向次第です。まだまだ晩秋~初冬の時期ですので、太平洋側の地域を中心に最高気温が20℃を超えるような「
小春日和」になるケースも十分にあります。