食中毒は季節問わず気を付ける必要がありますが、細菌が原因となる食中毒は夏場に多く発生しています。特に食中毒細菌の多くは、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。例えば、O157やO111などの場合は35度から40度ぐらいで最も増えやすいと言われています。
(政府広報オンライン「食中毒予防の原則と6つのポイント」ホームページより抜粋)夏場は特に菌が増殖しやすく気を付けたい時期です。食中毒予防の三原則は、食中毒の原因菌を
「付けない」⇒手洗い、箸を分けるなど
「増やさない」⇒低温保存
「やっつける」⇒加熱処理
をしっかりすることです。家庭でも起こりうる食中毒の対策について気を付けてほしいことをまとめました。
・解凍品の再冷凍はNG
いったん冷凍庫に入れた解凍品は一度に使い切るようにしましょう。
肉や魚は買ってきてすぐに冷凍されるという方も少なくないのかもしれません。冷凍しておくと使いたい時に使えてとても便利ですが、冷凍肉を解凍するとドリップ液と呼ばれる液体が肉の内部から分離して染み出てしまいます。ドリップ液にはうまみ成分が含まれているので、解凍でうまみが逃げてしまう上、菌がドリップ液の中で増殖してしまうことがあります。
(日本食肉消費総合センターホームページより抜粋)・水気が大敵
切り身の肉や魚は、冷蔵庫に入れる前に、キッチンペーパーなどで水気をふきとってからラップに包んだり、下味をつけておくと傷みにくくなります。菌が増殖しやすい水分はなるべくふき取ることが大切です。
・買いすぎない・入れすぎない
コロナ禍でスーパーに行く回数を減らすために、一度にたくさん買い物をされる方は多いと思いますが、一度に買い込みすぎると、食品の鮮度が落ちて傷みやすくなります。冷蔵庫が常にいっぱいの状態ですと、中が冷えにくくなりますので、7割以下にとどめましょう。また、購入した食品を持ち帰る際も寄り道をせず、スムーズに。帰ったら早めに冷蔵庫や冷凍庫に入れるようにしてください。