スポーツというと疲れる、苦手という考えをもつ人も多いと思います。私自身、週2、3回のランニングを習慣づけ、運動には慣れているはずですが、それでも疲れる…と感じることは多々あります。ただ、それ以上に「運動をすること」には、良いことが多いのです。
気温が下がるほど、私たちの体は体温を維持するために、夏よりもより多くのエネルギーを消費し、代謝があがります。このことから、冬に向けてスポーツすることはダイエットに効果的と考えることができます。資料としては古いものになりますが、グラフは基礎代謝量の季節変動を示しています。年間で10月が最低となり、4月が最高となっています。季節の基礎代謝量の変化は、若干のずれはありますが、気温の低い冬は高くなり、気温の高い夏は低くなるという傾向にあることが分かります。
引用文献:島岡章他「基礎代謝の季節変動について」(日生 気 誌24(1):3-8,1987年)※こちらの資料は1987年の論文のもので、現在は生活環境の変化などから基礎代謝の変動は昔に比べて少し変わっている可能性があります。
これから寒くなる中で運動すればよりエネルギーを使うため、少なからず減量しやすい時期と言えます。運動後はカロリーを消費するため、食べ物を欲し、美味しい秋の味覚をより味わうことができます。ただ、ダイエット目的の方は運動後の食べすぎには要注意です。
また、寒くなると鬱々と感じる人もいらっしゃるようですが、普段の生活とは違う「スポーツ」という行動を入れることで、気分転換ができます。日ごろの「ストレス解消」にもつながり、モヤモヤした気持ちが晴れることがあります。