しかし、1781年、ウィリアム・ハーシェル(Sir Frederick William Herschel)が、それまでにもガリレオ・ガリレイらによって何度も観測されながら恒星の一種だと考えられていた天王星の軌道を詳しく解析、太陽系第七の惑星としたことで(当初は彗星として発表)、長い時代受け継がれた太陽系システムがはじめて刷新されました。 その後、1801年に惑星ケレス(後に準惑星に)、1846年に海王星、1930年に冥王星(後に準惑星に)が発見され、今私たちが知る太陽系のかたちとなりました。
太陽からの距離は44億5,044kmで、もはや地球からは肉眼では見ることができず、天王星の軌道の不可解な乱れから、アレクシス・ブヴァール(Alexis Bouvard)が未知の惑星の存在を示唆、この推測をもとにガレ(Johann Gottfried Galle)が1846年に海王星を望遠鏡で捉え、発見にいたりました。公転周期は約165年で、現時点ではうお座にとどまっています。この位置に海王星が前回あったのは、日本では江戸時代末期。そう考えると、なんと悠久の巡りを見せる星でしょうか。