大きな土鍋にふぐの切り身や骨をたっぷり入れ、さらに季節の野菜は葉物に茸、根菜などお店が選び抜いた食材がギュッと盛り込まれ、出汁を張ればあとは熱々に焚いてふうふういいながらみんなで楽しく食べるだけ。「ふぐ鍋」はなんの手間ひまも必要としません。ひとつ、煮すぎないようにするのは他の鍋と同じですね。
ふぐはほかにも「から揚げ」や「炭火焼き」といった食感や味わいの変わる食べ方もあり、このあたりはお店にまかせてみてはいかがでしょうか。
〆はやはり雑炊。ふぐの旨味に野菜の味わいも加わった出汁を煮立たせ、ごはんを入れてもらったらしばしできあがりを待ちましょう。やがてふっくらと出汁を吸ったさらさらとした米粒の雑炊ができあがります。寒中であっても寒さなど何するものぞ、というくらい内側から身体を温めてくれることでしょう。
たとえ毒があっても、美味しいものは味わいたい! その冒険心と探究心が「ふぐ料理」を進化させ安全な食文化へ築いてきたといえます。寒さが極まるこの時だからこそ、ふぐを味わってみませんか。
参考:
「春帆楼」ふぐについて