戦国時代の狼煙(のろし)から始まったと伝わるもので、秋の例大祭に奉納する神事としていくつもの流派が、それぞれ手づくりロケット「龍勢」を打ち上げます。
発射は神社から300メートルくらい離れた山麓に組んだやぐらから。
火薬の筒を青竹にしばりつけた「龍勢」を、奉納者がそろいの法被姿でやぐらに担ぎ上げ、奉納者による独特の節回しの「龍勢口上」の後、太鼓を合図に龍勢が天高く舞い上がります。
「もしも世界中の物理学者が吉田の龍勢を知っていたら、宇宙ロケットの歴史はもう10年早く始まっていただろう」と言われるほどの技術です。
なお、今年は8:40〜17:00の間(11:00〜11:50の間は、椋神社例大祭祭典執行のため、打ち上げは休止)、約15分間隔で約30本の龍勢の打ち上げが予定されています。
■椋神社(埼玉県秩父市)■場所:埼玉県秩父市吉田地区 椋神社
■アクセス:西武秩父駅、または皆野駅より臨時バス「龍勢会館行」にて終点下車、徒歩約10分
■TEL:0494-77-1111(吉田観光協会)