夏同様、登山日和が期待できるのは本州付近が広く高気圧に覆われたときです。ただし、日本海側の山は高気圧の東側ではなかなか晴れないことがよくあります。高気圧の東側では北よりの風が吹き、寒気の影響が残るためです。どちらかといえば高気圧の中心付近や、西側のほうが晴れやすい傾向があることを知っておきましょう。
ただし、高気圧の西側は次の気圧の谷が近づいてきている局面でもあります。気圧の谷の接近に伴って天気が崩れる可能性があるので、天気の変化には十分注意してください。
また、天気図上で日本海に前線のない小さな低気圧が解析される日は、日本海側の山で快晴になる可能性があります。(詳細は
以前の解説記事へ。)上手にタイミングを計れば貴重な晴れ間になりますが、この晴天は半日程度の時間しか長続きしません。低気圧が沿岸部に近づくと山の天気は急激に崩れ、雨や雪が降りだします。気象情報の確認は入念に行うようにしてください。tenki.jp登山天気アプリは天気に加え、風の強さも確認できます。冬期登山でもぜひご活用ください。
ここまで天気について解説しましたが、雪の積もった山に安全に登るには雪の上の歩行技術や、アイゼン、ピッケルの使用方法も学ぶ必要があります。道具の使い方がわからずに発生した遭難事案も多数起きています。冬山に踏み込む前に必ず雪山登山の技術を身につけるようにしてください。