今金男しゃくは、町内の60戸ほどの農家で作られています。収穫する時のでんぷんの含有率を高く設定している徹底ぶり。それゆえに、特に味をつけなくても、イモそのものの味でも勝負することができます。
農林水産省によるGI制度は、地域の特徴がその品質に結びついた特産品を登録し、生産業者の利益の保護を図るというもので、ニセモノや不正な表示を排除することができます。
今金男しゃくがGI制度に登録されるにあたり、農家の品質管理も評価されました。専門の農家が種イモを作り、栽培するときはほかの品種と交ざらないようにします。そのためか、イモの味そのものにも独自の特徴があります。生産実績は25年以上。また、選別は手作業で分けたあと、センサーでイモの内部に空洞がないかを確認し、さらにもう一度、手作業で規格を見極めます。
このように、農家の努力と厳しい品質管理のもと、今金男しゃくは、ほかのどこの地域にも負けない、ブランドいもとなったのです。
〈参考:JA今金町「今金男しゃく」〉
農林水産省:地理的表示(GI)保護制度農林水産省:GI登録産品一覧