朝、車を使う人は、雪かき以外に“車の発掘”という作業も必須です。屋根がない場所に車を置いていると一晩のうちに、車の周りにも車の上にもどっさりと雪が積もります。そういうときは車の周辺を除雪してタイヤ周りを発掘し、それから屋根の雪もおろします。
車を“発掘”している間にエンジンをかけてデフロスターを作動させ、凍ったフロントガラスを溶かしておくと効率的です。その際、マフラーが雪で埋もれていると、排気ガスが車内に入ってしまうので、マフラーの周辺を十分に除雪しておくことが重要です。
車の周りをきれいに除雪し、いつでも出発できるように準備が整いました。ところが、時間がないからといって屋根の雪をそのままの状態で車を走らせると、大変なことが起こります。少し走らせて車が温まってくると、車の屋根に積もった雪が滑りやすくなります。すると、ちょっとしたブレーキをかけたときに、屋根の雪がフロントガラスを滑り落ちてくることがあります。
少しくらいの雪ならワイパーだけでも十分にぬぐうことができますが、ある程度の量の雪だと、塊になってザザザザーッと滑り落ちてきます。こうなるともうワイパーがきかず、目の前が雪で覆われて真っ白になってしまい、車の中からではどうすることもできません。たとえ交差点であっても、車から降りてフロントガラスの雪を払いのけざるを得なくなってしまいます。
たまに、屋根にこんもりと雪をのせたまま走っている車を見かけることがありますが、これはとても危険です。運転前には、必ず屋根の雪をおろしておくことが必要です。
参考
寒い朝、フロントガラスが凍ってしまったときの対処法