気象予報士の資格取得自体は、スタートラインにすぎません。その後キャリアの積み方についてお聞きしました。
-斉田さんは日本気象協会の九州支社で気象予報士のキャリアをスタートされましたね。
NHK福岡放送局で気象キャスターをされている
吉竹顕彰(よしたけあきら)さんと面接をして、その後も吉竹さんのもとで気象予報士の仕事をしました。
当時は、吉竹さんにいつもくっついて、学んでいましたね。私はもともと放送局に勤めていたので、給料的には随分下がってしまったのですが、吉竹さんに「ここで技術を学べば、どこに行っても通用するようになるから」と言われました。私は、学ばないと損だと思い、吉竹さんの技術を盗んだり学んだりしていました。
-九州の天気予報は難しかったですか?天気は西から変わるので、難しいと言われていますが。
私も福岡にいた頃はそう言っていましたね。でも関東に来てみると、関東は東から天気が変わるんですよね。多分、気象予報士はみんな自分たちの担当する地域が一番難しいと思って、誇りを持ってやっているんじゃないですかね。