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    冬物にはすぐ人だかりが…能登半島地震から2年 愛知の高校生が支援を続ける意味「復興で困窮者が見えにくく」

    能登半島地震から2年。復興が道半ばの被災地・奥能登には、いまも支援を必要とする人たちがいる。そんな被災地に、愛知県の高校生が何度も足を運び、ボランティアを続けてきた。「今だからこそ、続けなければ」――若者が見つめる、被災地の“いま”を追った。

    ■被災地のボランティアを続ける高校生「“もっと助けたい”気持ちが湧いてきて…」

    2025年12月13日。冬の訪れにあわせて、避難所へ冬物衣料を差し入れるボランティアの姿があった。

    名古屋市千種区にある愛知高校の2年・明翫大介(みょうがん・だいすけ 17)さんだ。この日は、岐阜県にある災害ボランティア組織の一員として訪れていた。

    明翫さんは高校1年生からボランティア活動に参加していて、すでに10回ほど能登半島を訪れている。

    明翫大介さん:
    「自分は愛知県に住んでいるので南海トラフ地震もあるし、どういうことが起こって自分はどういうことができるのかをしっかりみて。本当に実際に参加してみて、被災者の人と会うと“もっと助けたい”とか、そういう気持ちがたくさん沸いてきて、それで今も続けている」

    愛知高校からは明翫さん1人が代表で参加するが、これまで一緒に活動してきた仲間もたくさんいる。

    明翫大介さん:
    「仲いい感じで、和気あいあいとやっています」

    同級生:
    「一番参加している回数も多くて、すごい引っ張ってくれている」
    「貢献してくれている」

    ■2年経っても服は不足する現状…明翫さん「今だからこそ続けなくては」

    12月13日の午前6時。岐阜県美濃市にある災害ボランティア組織「チームメディカル」の拠点から、大人に混じり、明翫さんら高校生2人を含むボランティアチームが出発した。

    今回の主な支援は、冬の衣料品の差し入れなどだ。車で4時間半かけて、奥能登地方へと向かった。

    被害が大きかった、珠洲市の大谷地区にある仮設住宅。ワゴン車いっぱいに積んだ冬物衣料品を、被災者へ届ける。明翫さんたちが到着したとたん、この人だかりだ。

    被災者:
    「トレーナーみたいなのが欲しいなと思って」

    明翫大介さん:
    「サイズはいくつくらいですか?これLなんですけど、どうですか?」

    明翫さんたちも、たくさんの衣料品から、お目当てのものを探す手伝いをする。

    明翫大介さん:
    「(Q.待ちに待ったという感じ?)そうですね、でも1年前の去年はもっとすごかったです。もっと人数も多かったし、本当にありがとう、ありがとう、って。感謝感激という感じでした。変わってきましたね。皆さんも少しずつ明るくなってきて、嬉しいです」

    少しずつ明るくなっているという、能登の人たち。震災から2年たっても、服を手に入れるのも苦労する中、温かい衣服を手にすることが出来たようだ。

    被災者:
    「私は自宅にいるけど、雨漏ったりして着るもの濡れているから助かるね」
    「買いに行くっていっても、金沢か七尾まで行かないとない。衣料品って自分の着るのを選んで着るっていうことはまずない」

    衣類のほかに、輪島市の天王寺(てんのうじ)へは座布団を差し入れた。

    明翫大介さん:
    「おひさしぶりです!座布団持ってきました!」

    天王寺の広沢佑昇住職:
    「本当に地震の際は、物が落ちてきて座布団や調度品もなくなりましたので、このようにして1つ1つ頂いていくことで、皆さんの心も温かくなっていきます。本当にありがとうございました」

    天王寺では、発災直後から、明翫さんらのボランティア組織から支援を受けてきた。

    明翫大介さん:
    「1年以上災害から経つんですけど、まだまボランティアのニーズはあるし、逆に今だからこそ、しっかりこうやって続けていかなきゃと思います」

    ■関心につなげるために…能登を訪れた“もう1つの目的”

    今回、明翫さんたちが能登半島を訪れたのには、もう1つ目的があった。実はこの翌週に、「能登復興支援のためのマルシェ」を岐阜県美濃市で開くことになっている。

    そこで、販売する輪島の名産品を調達するため、名物「朝市」が臨時で開催されているスーパーを訪れた。

    目を付けたのは、地元のおばあちゃんが作ったという、かわいらしいフクロウのキーホルダーだ。

    明翫大介さん:
    「これを買い取っていきたいんですけど…。20個くらい」

    朝市の人:
    「80歳のおばあちゃんが作ってるんでね。1日5個が目標」

    他にも、石川の名物「ゴーゴーカレー」なども仕入れた。

    「チームメディカル」の杉本直尚美さん:
    「本当に一生懸命な子たちで、すごく心が優しいというか。貴重な高校生の間に経験したことが、これから生かされていくと思う」

    明翫大介さん:
    「来週のマルシェは、被災者と直接関わるような直接的な支援ではないが、しっかり盛り上げていくことが能登半島への関心につながると思うので、しっかり成功させていきたい」

    ■震災から2年 “高校生も支援を続ける意味がある”

    12月21日、朝市から「のぼり」も借りてきて、復興支援のマルシェが始まった。ポップも手作りし、明翫さんが中心となって、高校生や大学生らが運営する。

    明翫大介さん:
    「個人的に僕がオススメなのはこれ(フクロウのキーホルダー)で、かわいくていいなって」

    会場では、マルシェのほかにも、ボランティアの活動報告を行ったり、これまでの活動の写真が展示されている。

    この写真は、2024年6月の活動の様子だ。老人ホームの前では、道路の段差で車が通れない状態が続いていたが、ボランティアたちが土嚢およそ200個を敷き詰め、通行できるように復旧作業を行った。

    震災から2年。高校生の自分たちも、支援を続ける意味があると感じている。

    明翫大介さん:
    「やっぱりまだ服とかはありがたがられますね、大谷地区(珠洲市)もそうだが、暖かい服は今でも喜ばれる。復興はまだ途中だし、まだ困ってる人もたくさんいるし。でもそれって、だんだん復興しているからどんどん見えにくくなってきて。(Q.まだ行く必要がある?)ありますね、まだまだ」

    冬物にはすぐ人だかりが…能登半島地震から2年 愛知の高校生が支援を続ける意味「復興で困窮者が見えにくく」

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