冬眠前の「エゾシマリス」は大忙し。エサをせっせと巣に運んでいます
ほっぺたに、ためこんでいま~す。
「エゾリス」は冬眠しないけど、「エゾシマリス」は冬眠する
エゾリスは冬眠をしないので、雪の上で元気いっぱいに走り回る姿をよく見かけます。一方、エゾシマリスは冬眠をするので、秋になるとせっせとエサを巣に運びます。木の実がつまって頬袋がパンパンになっているエゾシマリスの姿をよく見かけるのも、冬眠前の、ちょうど今ごろです。
体長12cm。体重100g。背中に5本の黒い縞。地上で生活
木登りも得意です
なんとなく、いつも木の上で生活しているイメージがありますが、生活圏は地上で、地下に巣を作ります。とはいってもリスなので、木登りももちろん得意です。
冬眠の間は、たまに起きて食べたりしている。巣穴はとても清潔
これ以上は入らない気がする…
一方、エゾシマリスは冬眠の間、10日に1回ほど目覚めては、巣に貯めていたエサを食べたり、排泄をしたりします。体温を3~8℃に下げてエネルギーの消費をなるべく少なくしていますが、消化吸収などの機能は最小限維持しているそうです。
エゾシマリスの巣穴は地下に作られます。深さ50cm、全長1mほど。巣穴は食事をするところと排泄するところが決まっていて、清潔に保たれています。この小さな巣穴に、10リットルほどのどんぐりが蓄えてあったという驚きの記録もあるといいます。10リットルのどんぐりを貯めるためには、巣まで何往復したのでしょうね。
参考
国土交通省 北海道開発局 帯広開発建設部 哺乳類一覧リスト「エゾシマリス」
東京ズーネット「シマリスの冬眠」
層雲峡ビジターセンターだより No.81「エゾシマリス~9月」
冬眠しないエゾリスは、冬も元気いっぱい!!
