乾燥したオフィス、化粧水だけで保湿できる?美容液・乳液も使うと?【肌水分量を測定】
化粧水の保湿力を実験!秋冬の乾燥にどこまで効く?
朝、何も塗っていない状態で頬の水分量を測定すると平均20%でした。これは肌にとって「赤信号」とされる乾燥レベルです。次に化粧水をコットンで丁寧に浸透させ、再測定すると平均56%まで上昇しました。この潤いはどれほど続くのでしょうか。
オフィスの湿度が下がる中、1日の変化を追った結果、昼に水分量は低下するものの、夕方まで一定の潤いを維持できることが分かりました。
別の日(朝は気温24℃・相対湿度37%、夕方は気温25℃・相対湿度36%)に何も塗らなかった場合と比べても、化粧水の効果は明らかでした。
美容液+乳液で乾燥はどこまで防げる?化粧水だけとの違いは?
結果は予想通り、化粧水単独よりも水分量の低下が緩やかで、潤いを長時間キープできました。乾燥対策には美容液と乳液を組み合わせる方が効果的ですが、どちらの結果も「何も塗らない」よりは大きな差があります。面倒だから全部やらないという方も、最低限化粧水だけでも塗ると良いでしょう。
化粧水・美容液・乳液の役割と正しい順番
化粧水は洗顔後の乾いた肌に水分を与え、角質を柔らかくして次のアイテムの浸透を助けます。美容液は高濃度の美容成分で、乾燥やシミなどのケアを行います。乳液は水分と油分をバランスよく含み、化粧水や美容液で与えた水分を油分の膜で閉じ込めます。この乳液の働きによって、肌水分量の低下を防ぐことができます。
水分が多いものから油分が多いものへ塗ると良いので、塗る順番は、基本的に化粧水、美容液、乳液です。
秋冬はどれくらい乾燥している?数字で見る空気中の水分量
空気中の水蒸気量に注目すると、気温が下がると空気が保持できる水蒸気量も減少します。例えば、札幌・新潟・東京・大阪の平年値を比較すると、どの地点も8月は空気中に14(g/㎥)以上の水蒸気を含みますが、11月や2月はその半分以下、場合によっては5分の1程度まで減少します。
数字で見ると、秋冬は空気が極端に乾燥していることが分かります。こうした環境では肌の水分も奪われやすくなるため、スキンケアで潤いを守ることが欠かせません。ご自身に合わせたスキンケアで、乾燥対策をしましょう。
