明後日21日(日)にかけて北海道は気温上昇 融雪災害などに注意を
明日20日(土)から明後日21日(日)にかけて、北海道付近を低気圧や前線を含む気圧の谷が通過する見込みです。低気圧や前線に向かって南から暖かい空気が流れ込み、雪ではなく雨が降りそうです。道内各地で最高気温が11月上旬~中旬並みと季節外れの暖かさとなるでしょう。雪が多く積もっている地域を中心に雪解けが急速に進むため、融雪による低い土地への浸水や道路の冠水、土砂災害や河川の増水、傾斜地でのなだれなどに注意して下さい。
今日(19日)夜から明後日(21日)にかけて道内広く雨に
今日(19日)の北海道付近は、本州方面を東に移動する高気圧に覆われ、朝から広く晴れました。沿岸の一部を除き特に風の強まった所はなく、穏やかな朝を迎えた所が多くなりました。一方で、放射冷却現象によって道東方面の内陸などで朝は冷え込みが強まり、午前9時までの最低気温は十勝地方の陸別で氷点下26.0℃と、今シーズン道内(全国)で最も低い気温を観測しました。今日の日中は目立った天気の崩れはありませんでしたが、西から近づく低気圧や前線の影響で道内は次第に西から雲が広がっており、今夜には雨や湿った雪の降り出す所が多くなる見込みです。帰宅が遅くなる方は、雨具などを持たれた方がよいでしょう。
また、明日20日(土)~明後日21日(日)にかけては、北海道付近を低気圧や前線を含む気圧の谷が通過するため、全道的に天気が崩れるでしょう。低気圧や前線に向かって南から暖かい空気が流れ込み、上空約1,500メートル付近の気温は10月中旬並みとなる見込みです。この影響で、明日と明後日は日差しがなくても道内広い範囲で最高気温が11月上旬~中旬並みまで上がり、季節外れの暖かさとなるでしょう。気温がかなり高くなるため道内では広く雨となり、高い気温も加わって雪解けが急速に進む見込みです。
雪解けによる融雪災害などに注意を
明日(20日)~明後日(21日)にかけては高温と雨の効果によって積雪の多い地域を中心に雪どけが急速に進む見込みです。これまで凍結した路面では氷や雪が解けて車は走りやすくなりますが、一方で解けた雪による車輪のスタックや歩行の際にも歩きづらくなるケースもありそうです。また、雪解けによる河川水位の上昇や低い土地への浸水、アンダーパスなど道路の冠水、土砂災害の危険性が高くなるでしょう。川や雪の多く積もっている崖の近くなどには近づかない方が無難です。なお、傾斜地でのなだれの他、屋根からの落雪が発生するおそれもあります。融雪やなだれなどによる災害に、この週末は注意して下さい。