11月にかけての3か月 北海道の本格的な冬へと、季節はゆっくり進む
9月 気温差に注意 油断せずに大雨の備えを
しかし、日中は暑くても、朝晩は段々と空気がひんやりとし、秋らしさを感じる日が多くなっていく時季です。道内でその年初めて冬日(日最低気温が0℃未満の日)となるのは、例年9月28日頃と、9月にも氷点下の気温を観測する所が出てきます。また、暑くなった翌日に、一気に気温が下がることもありそうです。日々の気温差で体調を崩さないよう、体調管理には十分に注意して下さい。
9月の天気は数日の周期で変わり、降水量は、ほぼ平年並みの見込みです。
平年では、札幌は9月の月降水量が1年の中で最も多くなっているなど、9月も雨の降り方にはまだまだ油断できません。日本海側を中心に低気圧や前線の影響を受けやすく、大雨となる可能性もあるため、普段からの大雨への備えを行っておくことが大切です。
10月 本格的な冬に向けての準備期間 雪の便りも続々
10月の最高気温の平年値は、稚内で14.1℃、札幌で16.4℃、帯広で15.9℃、函館で17.1℃など、最高気温が20℃を下回る日も多くなります。昨年10月の札幌で最高気温が最も低かったのは、10月20日に観測された10.7℃でした。手袋やマフラーといった小物、コートなどが欲しくなる日も多くなってくるため、ゆっくり近づく本格的な冬に向けての準備期間ともいえそうです。
降水量は、ほぼ平年並みでしょう。天気は数日の周期で変わりますが、特に期間の後半は日本海側で、平年同様、曇りや雨の日が多くなる見込みです。
札幌の初雪の平年日は10月28日と、10月の北海道は、降るものが雨から雪へと変わり始める時季です。峠越えなどをされる方、平地で頻繁に車を利用する方などは路面が凍結している恐れもあるため、路面状況の変化に注意し、タイヤ交換などは早めに、計画的に行うようにしましょう。
11月 冬のはじまり 道内では平地でも積雪状態となる所が
そして、日本海側とオホーツク海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多く、太平洋側は平年同様、晴れの日が多くなるでしょう。今年の11月は冬型の気圧配置となる日は少ないですが、低気圧や前線の影響で雨や雪の降ることが多くなるため、降水量は各地でほぼ平年並みの予想となっています。
11月7日は立冬、暦の上では冬の始まりです。10月には降った雪もすぐに解けてしまうことが多いですが、11月は降った雪がそのまま解けずに残り、地域によっては根雪のスタートとなる所もあります。2024年11月24日は稚内や旭川、小樽、岩見沢などで根雪(長期積雪)の初日となりました。例年では、道内で50センチ以上の積雪を観測する所もあるため、早めに除雪グッズの準備なども行っておきましょう。
