まだレモン彗星は観測のチャンス 今日30日は水星が西方最大離角 気になる天気は?
一生に一度のチャンスにチャレンジ
また、今夜見れるもう一つの天体ショーは「水星」です。今日30日が太陽から最も離れる「東方最大離角」になります。日の入りの45分後くらいは、高度が3度ほどで非常に低くなっています。西の空に見ることができますが、日の入り後で地平線はまだ薄っすら明るく、街明かりがある所も条件としては良くないため、暗くて高い建物が無い所を選ぶようにしてください。水星が見つけにくい場合は近くで赤く輝く「火星」を目印にすると良いでしょう。
(参考:国立天文台、アストロアーツ)
気になる天気は?
沖縄や九州、中国、四国、北海道の日本海側は湿った空気や気圧の谷の影響で雲に覆われ、観測にはあいにくの天気となるでしょう。「レモン彗星」は11月上旬にかけて観測のチャンスがあるため、天気が回復する明後日11月1日(土)以降に改めてチャレンジするのも良さそうです。
星がきれいに見える条件
① まず、月明かりが少ないことです。明るい月が空に姿を見せていると、その明るさに隠されてしまって、星が見えにくくなっています。このため、月が空に出ていないときの方が、よりきれいに星を見ることができます。満月に近い太った月ほど、明るい上に夜間に出ている時間が長いため、星空観察の妨げになります。
② 次に空気が澄んでいることです。星空観察を妨げる要因となるものの一つが水蒸気です。水蒸気は大気を霞ませ、空の透明度を下げてしまいます。水蒸気が少ないということは、大気の透過率が高いということを示します。そのため、太平洋側では、大気中の水蒸気が少ない乾燥した冬にこそ星がよく見えるようになります。
