インフルエンザ 前週よりわずかに減少も依然高い水準 太平洋側は空気の乾燥に注意
今日5日、厚生労働省は「インフルエンザに関する報道発表資料」を発表しました。令和7年第48週(11月24日から30日まで)のインフルエンザの定点当たり報告数は「44.99」でした。前の週よりわずかに減ったものの、依然として高い水準で、引き続きしっかりとした感染対策が必要です。この先、太平洋側では晴れる日が続き空気の乾燥が進むため、ノドのケアなど万全になさってください。また、日ごとの寒暖差で体調を崩さないようにもご注意ください。
インフルエンザ報告数 前週よりわずかに減少も依然高い水準
今日5日に厚生労働省が発表した「インフルエンザに関する報道発表資料」によりますと、令和7年第48週(11月24日から30日まで)のインフルエンザの指定医療機関の報告数は「173,380」、定点当たり報告数は「44.99」で、いずれも前の週よりわずかに減りました。 ただ、大半の都道府県で、定点当たり報告数が「インフルエンザ流行警報」開始の基準である30を上回っていて、依然として高い水準で推移しています。 また、期間中の休校の数は270、学年閉鎖は2,089、学級閉鎖は4,824で、施設数合計は7,183でした。 厚生労働省は、手洗いや適切なマスクの着用など、基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけています。
太平洋側は空気が乾燥 寒暖差にも注意
この先、北海道や東北のそれぞれ日本海側、北陸では、低気圧や寒気の影響で雨や雪の降る日があるでしょう。 一方、太平洋側の地域では、晴れる日が続く見込みです。冬晴れが続き、空気の乾燥が進むため、ノドのケアなどが必要です。 また、明後日7日(日)と8日(月)は寒さが和らぎますが、9日(火)ごろからは寒さが戻る予想です。日ごとの気温差で体調を崩さないようにもお気をつけください。
インフルエンザ予防のポイント
湿度が低くなると、ノドの粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなります。インフルエンザを予防するには、次のようなことを心がけてください。 ① 外出時はマスクを着用し、人の多い所への外出を控えましょう。高齢者や慢性疾患を抱えている方、疲れ気味、睡眠不足の方は、特に注意が必要です。 ② 外から帰ったら、手洗いやうがいをしましょう。インフルエンザだけでなく、一般的な感染症予防のためにも、おすすめです。 ③ 室内では、加湿器などを使って、適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。 ④ 栄養バランスの取れた食事と、十分な睡眠をとるよう、心がけましょう。体の抵抗力を高めることができます。 それでも、インフルエンザにかかってしまった場合は、安静にして、十分な休養や水分をとり、早めに医療機関を受診してください。