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    冬の嵐の影響…“はだか祭”の国府宮神社で国の重文『楼門』屋根の一部がはがれる 祭は「応急処置」で開催方針

    愛知県稲沢市の国府宮神社で、国の重要文化財「楼門」の屋根の一部が強風で剥がれ落ちる被害がありました。3月1日の「はだか祭」を前に、修復のめどは立っていません。

    ■「はだか祭」を前に…神社のシンボル「楼門」が破損

    天下の奇祭として知られる愛知県稲沢市の「国府宮はだか祭」。2026年は3月1日に執り行われますが、いま、神社側が頭を抱える事態となっています。

    国府宮神社のシンボルの一つで、国の重要文化財にも指定されている「楼門」の屋根の一部が剥がれ落ちたのです。

    その原因は、1月11日に強い冬型の気圧配置となり各地を襲った“冬の嵐”。吹き荒れた強風で、長久手市の工事現場の足場が倒れるなどの被害も出ました。この強風の影響で、楼門の屋根が破損したのです。

    国府宮神社 角田成人権禰宜:
    「すごい風が吹いていましたので、その風で檜皮(ヒノキの樹皮)が落ちてきたんですけど…と持ってこられて。元々いろんな所が朽ちてきていて、参拝に来られた方がケガをしなかったのはよかった」

    屋根を覆っていたヒノキの皮がはがれ、その面積は日に日に広がっているといいます。

    角田成人権禰宜:
    「鳥が(屋根にいる虫を)食べに来るので、突いたりして弱ってきていて、雨水が中に入って木が腐ってきてしまう。平成元年にふき替え工事を行って40年ぐらい経とうとしていますので、屋根のふき替えをいつ行えるか、調整をかけている矢先にこういうことになってしまったので」

    国府宮神社で行われる「はだか祭」は、およそ1250年の歴史を誇ります。重要文化財の楼門は、神男やはだか男が通り抜けるだけでなく、事前の神事にも欠かせない重要な存在で、多くの人にとって屋根の破損は大きな心配事です。

    小澤八十司さん(80)は、58年前の1968年(昭和43)にはだか祭の主役・神男を務め、今も神男OBで作る鉄鉾会のメンバーとして祭を長年支え続けています。

    小澤さん:
    「50年近くお世話になっとるけど、こんなこと初めて。伊勢湾台風の時もちょっとあったかな。(今回の方が)ひどい」

    2026年のはだか祭は3月1日ですが、それにまつわる神事はおよそ1カ月後から始まります。補修工事の窓口となる稲沢市の担当者も焦りをにじませます。

    稲沢市生涯学習課の担当者:
    「ここ1年で4回目なんですよね。ペースが上がっている。しかも被害が大きくなっている。これはさすがにまずいだろうなという危機感はあります」

    「はだか祭」は無事に開催できるのでしょうか…。

    角田成人権禰宜:
    「重要文化財になっていますので、(修繕など)勝手にできるわけではないので。何事もなく無事に3月1日を迎えて、無事に終わることを願うばかりです」

    ■老朽化で”ふき替え”目指すも…修繕は「順番待ち」

    国府宮神社では、破損した楼門と老朽化が進む拝殿の屋根のふき替えや修理の費用としておよそ2億円を見積もっていて、1口2000円からの寄付を募っています。

    根本的に解決する方法は「楼門の屋根をふき替える」ことですが、そのためにはいくつかハードルがあります。

    ふき替え工事にはかなりの費用が必要で、国からの補助を活用することになりそうです。国の補助を活用する場合、文化庁の方針で、不特定多数の人が出入りする場所を工事する場合は、事前に耐震診断が必要となるなどの手順を経る必要があります。

    しかし稲沢市によると、重要文化財は全国にあるため、診断をする協会がすぐには対応できず、順番待ちの状態となっているそうなんです。

    稲沢市は現在、どう対応すべきか文化庁に問い合わせようとしている段階で、「今すぐにでも修繕工事に入りたいが、耐震診断が始まるのは最速で2027年度となるのでは」としています。

    国府宮神社は「はだか祭」自体は、出来る範囲で応急処置をして予定通り開催したいとしています。

    冬の嵐の影響…“はだか祭”の国府宮神社で国の重文『楼門』屋根の一部がはがれる 祭は「応急処置」で開催方針

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