崩落した阿蘇大橋近くで、大規模な土砂崩れに巻き込まれ、犠牲となった大学生・大和 晃さんの遺族が16日、本震発生の時刻に現場近くを訪れ、祈りを捧げました。
16日午前1時ごろ、南阿蘇村河陽を訪れたのは、阿蘇市に住む大和 忍さんと長男・翔吾さんです。
次男・晃さんは熊本地震の前震で被災した友人に水などを届けた帰りに本震に遭い、崩落した阿蘇大橋近くで、大規模な土砂崩れに巻き込まれ犠牲になりました。
2人は現場近くの祭壇に花を手向け、火をともすと、本震が起きた午前1時25分、ロウソクの明かりだけの中、晃さんが見つかった谷底を見つめ、祈りを捧げました。
【大和 忍さん】
「10年前の今日この時が昨日のような感じでずっと居る。居てくれて当たり前だった息子に10年会えていないんだな・・・声も聞けていないんだな・・・触れることもできない」
熊本地震から10年がたち、支え合った夫の卓也さんはおととし9月に他界。忍さんは卓也さんの形見の指輪をはめ、翔吾さんは愛用のダウンを身に着け、忍さんは阿蘇市の家を出る際に卓也さんに「行こう」と声を掛けました。熊本地震から10年がたちますが、祭壇には多くの花が捧げられ、中には家族へのメッセージも。
「体に気をつけて、いつも思っています。忘れないから」
忍さんは「たくさんの人に支えられている。私も頑張りたい」と話しました。

