26日から27日にかけて「年末寒波」がピークを迎え、日本海側を中心に西日本でも大雪が予想されている。さらに年明けの1月1日から4日にかけては、より強い「新春寒波」が到来する見込みだ。気象予報士の矢澤剛さんは、帰省・Uターンラッシュのピークと重なることから、公共交通機関の乱れや道路での立ち往生に警戒を呼びかけている。
26日から日本海側で大雪の恐れ
年末年始の天気を見ていく。
気象予報士・矢澤剛さん:
クリスマスの雨の後ですが、年末寒気がやってきそうです。特に26日、27日がピークとなりそうです。そしてこの後、新春もまた一段と強い寒波が流れ込んでくる予想が出ています。
青井実キャスター:
嫌な響きが2つ続きますね。
気象予報士・矢澤剛さん:
どの辺で雪が降るかですが、日本海側でかなりの大雪が予想されています。年末寒波、特に26日から27日も東北から山陰にかけて、西日本でもかなりの雪が予想されています。
そして新春寒波も同じようなエリアで、日本海側、西日本にかけても多くの地域で大雪が予想されています。
気象予報士・矢澤剛さん:
JPCZという発達した雪雲が西日本にもかかり、大阪なども初雪の便りがあるかもしれないです。そして、26日いっぱいは雪雲が北から西にかけてかかる状況が続き、特に北日本なども27日にかけては雪が降り続く予想になっています。
全国的な雪のピークは26日ですが、北海道や東北などは土曜日にかけて雪が降り続きます。28日以降は、一旦小康状態となりそうです。寒気と寒気の間に入り、雪雲はかからないところも多くなります。
29日頃は一旦雨雲が通過するところもありますが、そこまで荒れた天気ではないです。30日頃も比較的穏やかな天気で、関東などもこの辺りはお出かけするチャンスとなりそうです。暖かくもなりそうですね。
「初日の出」太平洋側は見られるか
問題なのが、1月1日の初日の出だという。
気象予報士・矢澤剛さん:
関東など太平洋側は見られるところが多くなりそうですが、北陸などの日本海側は雪が降るところが多くなりまして、ちょっと難しくなるところも多くなりそうです。
そしてこの後、新春寒波がいよいよやってきます。1月1〜3日頃から一気に急拡大します。関東の南岸は雨雲が通過しますが、あまりかかりません。1月4日にかけて、また多くの地域で雪が予想されています。
新春寒波は交通機関に長期影響か
宮司愛海キャスター:
年明けの新春寒波、多くの人がちょうど帰ってくる時と重なっていると思いますが、高速道路が例えば止まったりする可能性もありますか?
気象予報士・矢澤剛さん:
26日もそうですが、新春寒波の雪もかなり強まりそうなので、特に高速道路などは影響が出る恐れがあります。帰省ラッシュのピークにも重なるかと思います。
宮司キャスター:
ピークの話ですが、高速道路は上り下りともに1月2〜3日がピーク、新幹線は下り27日がピーク、上りは1月3日がピーク、飛行機も同じようなところで、まさにかぶっているんですね。
気象予報士・矢澤剛さん:
立ち往生などの恐れもありますので、車は日程をずらすのを検討していただければと思います。
宮司キャスター:
新幹線、飛行機は帰りがちょっと遅れる可能性も大いにあるということですか?
気象予報士・矢澤剛さん:
実は年末寒波の方は期間は短いので、少し遅らせれば良さそうですが、新春寒波の方は、かなり雪が長引きそうです。もし可能であれば、早めるというのを検討していただくのがいいかもしれないですね。
宮司キャスター:
もしかしたら帰って来られない可能性もありますね。
SPキャスター金子恵美さん:
雪に慣れている地域の方も近年の雪の降り方、ドカ雪すぎてかなり対応が難しいと思いますし、交通機関の乱れがあると思うので、閉じ込められた時の対策をしておいた方がいいかもしれないですね。
気象予報士・矢澤剛さん:
冬用タイヤはもちろんですが、暖を取れるものであったりとか準備していくと安心ですね。
この週末が、まず最初の寒気の関門になりそうだ。
(「イット!」12月25日放送より)
