しし座流星群2025 観測条件は絶好!最速の流星群を楽しむコツと過去の大出現を解説
2025年の極大は11月18日頃で、観測条件は非常によいと言えそうです。
この記事では、しし座流星群の特徴や観測のポイント、過去の大出現の記録など、知っておきたい情報を詳しくお伝えします。
しし座流星群とは
また、しし座流星群の母天体は、テンペル・タットル彗星。この彗星の公転周期である約33年ごとに出現が多くなり、流星嵐※と呼ばれるような大出現のチャンスがあるとされてきました。
近年では2001年に、11月18日深夜から19日未明にかけて、日本で1時間あたり1000個を超える流星が確認されています。
※流星数が多くなり星が雨のように降ってくることは「流星雨」、さらにそれよりも多くの流星が流れる場合は「流星嵐」(1時間あたり数千個~数十万個以上)と呼びます。
2025年は大出現する?
2025年もしし座流星群の大出現は予想されていないものの、例年に比べると流星の出現数がやや多くなる可能性があります。1時間に最大で10個程度の流星が見られるかもしれません。
なお、次回の大出現は2034年~2037年あたりに期待されています。
<参考>
流星電波観測国際プロジェクト
https://jpn.iprmo.org/meteor-info/11_leonids_j.html#future
しし座流星群2025の見頃はいつ?
■根拠①「極大」
今年のしし座流星群の極大(天体活動のピーク)は11月18日頃極大時刻は、18日午前3時頃と予想されています。
■根拠②「月明かりの影響」
天体観測には、月明かりの無い真っ暗な夜であることが望ましいです。
11月18日午前4時頃に細い月が昇ってきますが、影響は小さいでしょう。
■根拠③「放射点」
流星群の流星が四方八方に流れるその中心となる点のことを「放射点」と呼びます。
しし座流星群の放射点は、11月17日23時頃から昇り始め、18日朝6時頃に最も高度が高くなる見込みです。
これらの要素を踏まえると、今年のしし座流星群は11月18日の未明~明け方にかけてが最高のタイミングとなるでしょう。
しし座流星群の魅力・楽しみ方は?
■「最速」の流星群
しし座流星群の流れ星の速度は秒速約70km。主要な流星群の中で、最もスピードが速い流星群とされています。流星物質(流星の元となる小さな天体)自体の流れの速さは、速いもので秒速約40km程度です。この流星物質は、秒速約30kmである地球の公転とほぼ正面衝突するため、地球大気へ流星物質が衝突するスピードが秒速約70kmに及びます。スピード感あふれる流れ星を見逃さないようにしたいですね。
■「火球」の観測チャンスあり
明るい流れ星が出現しやすい点も、しし座流星群の特徴のひとつ。「火球(かきゅう)」と呼ばれる、ひときわ明るい流れ星を観測できるチャンスです。
■「流星痕」の観測チャンスあり
明るい流れ星が流れた後、その軌跡上に淡く輝く雲のような痕跡が残ることがあります。「流星痕」と呼ばれるこの現象は、特に -3等級(※2)以上の火球にともなうことが多いといわれています。そのため、火球が多く出現するしし座流星群では流星痕の観測チャンスがあります。
「そんなにスピードが速いなら、流れ星を見るのは難しそう」と感じている方もいるかもしれませんが、流星痕は数秒から、ときには数十分にもわたって輝き続けるといわれています。流星痕をともなう流れ星を観測できれば、流星が流れたあと(後・跡・痕)の余韻まで楽しめるでしょう。
※2:天体(星)の明るさは「等級」という単位で表します。値が小さいほど明るく、大きいほど暗くなります。1等級の差で約2.5倍明るさが違います。目で見える最も明るい星(1等星)は、おおいぬ座の α星シリウスで-1.4等級です。満月は-12.7等級、太陽は-26.7等級です。
しし座流星群2025 の観測のポイント
2025年の見頃は11月18日の未明~明け方にかけてです。
■しし座流星群の放射点はどこ?
しし座の γ(ガンマ)星、アルギエバ(たてがみ)のそばにあります。
■観測する方角
流星群は、放射点を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えます。夜空のどこにでも出現するため、一点ではなく空全体を眺めることがポイントです。「しし座はどこだ~?」と探して一点を見つめるより、空を広く見渡すほうが、より多くの流星を捉えやすくなります。
■観測する場所
観測場所には、なるべく街明かりが少なく、空を広く見渡せる開放的な場所を選びましょう。人工の明かりが多い場所では、明るさに邪魔をされて流星が見づらくなる恐れがあります。目が暗さに慣れるまでには時間がかかるため、最低でも15分間は観察を続けるようにしましょう。
■観測する方法
天文現象の観測というと「望遠鏡が必要?」と考えがちですが、流星観測には肉眼が一番おすすめです。望遠鏡は天体像を拡大して見るための道具であり、流星のように広い範囲の現象の観測には不向きです。しし座流星群は、ぜひ肉眼で観察してください。
しし座流星群の発生源や大出現の歴史をチェック
前述した2001年の大出現だけでなく、1799年、1833年、1866年、1966年など、“流星嵐”と呼ばれるような大出現が何度も観測されています。
流星嵐が観測されるタイミングには、母天体の公転周期が関係しているのではないかと考えられています。約33年周期で流星の出現数が増減することから、活動する時期と低調な時期との差が大きいことも特徴のひとつです。
また、しし座流星群には「ダスト・トレイル理論」と呼ばれる新しい予報手法が活用されています。1999年から2002年に観測された流星嵐や流星数の増加に関する予報は、ほぼ的中。予報どおり、2001年には日本でも1時間あたり1000個を超える流星が観察されました。当時、多くの人が流星嵐に遭遇して話題となりました。
しし座流星群と検索すると、「今年」「2025」のほかに「2001」「大出現」というキーワードが候補に出てくるのは、未だにその時の記憶が強く残っている方が多いからでしょう。
明るく輝く流星を見られるチャンス!しし座流星群をじっくり観測してみよう
大出現の予想はないものの、観測条件は非常によく、見逃せない一夜に。
夜更かしや早起きは少し大変ですが、明るく美しい流れ星を目にできれば、特別な思い出になることでしょう。澄んだ夜空に輝く流星群に、癒されてみてはいかがでしょうか?
参考:国立天文台、AstroArts
