26日~27日は北海道で再び大雨 本格的な秋雨シーズンに突入か 土砂災害など警戒
日本海の海面水温が高い 秋雨前線の活動に影響
上図は、8月24日時点における日本近海の海面水温(平年差)を示したものです。全国的に見ても平年より高いことがわかりますが、北日本周辺は特に海面水温が高く、日本海北部では平年より3℃前後高い海域が広がっています。暖かく湿った空気が日本海でさらに水蒸気を補給することで、前線の活動がより活発になる見込みです。
8月の後半に入り、道北や道南など、北海道では相次いで大雨が発生していますが、今度は道北で再び大雨となるでしょう。記録的な大雨となるおそれがあり、警戒が必要です。
道北を中心に大雨 200ミリに達する所も
○25日18時から26日18時
・日本海側北部 150ミリ
・日本海側南部 60ミリ
・オホーツク海側北部 150ミリ
○26日18時から27日18時
・日本海側北部 100ミリ
・日本海側南部 100ミリ
・太平洋側西部 100ミリ
・オホーツク海側北部 100ミリ
特に雨量が多くなると予想されるのは宗谷地方で、場所によっては200ミリに達するおそれもあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒するとともに、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうにご注意ください。
宗谷地方では記録的な大雨のおそれ
日本気象協会と静岡大学の牛山素行教授との共同研究の結果によると、既往最大比が150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があることがわかっています。経験がないような雨が降った場合、災害発生危険度が極めて高くなると予想されることから、厳重な警戒が必要です。
