台風12号が鹿児島県に上陸 線状降水帯発生の可能性 状況が悪化する前に避難を
台風12号は九州に上陸 動き遅くさらなる大雨の恐れ
台風の接近に伴って、鹿児島県内ではすでに大雨となっていて、いちき串木野市付近ではレーダーによる解析で、午後2時30分までの1時間に120ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。日置市(東市来)では、午後5時20分までの24時間降水量が268.0ミリに達しました。
また、風も強まっていて、鹿児島市では午後5時すぎに最大瞬間風速30.8メートルを観測しました。
鹿児島県内では、土砂災害警戒情報の発表されている地域があります。
鹿児島県を流れる万之瀬川水系万之瀬川・加世田川には、氾濫危険情報が発表されています。
ともに、5段階の警戒レベルのうち【警戒レベル4】に相当する情報です。地町村が「避難指示」を発令する目安となります。
九州南部では、明日22日(金)にかけて土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。九州北部でも十分に注意が必要です。
また、九州南部では風が強まり、海上では波が高くなるでしょう。強風や高波、高潮、突風や竜巻などの激しい突風にも注意してください。
鹿児島県では線状降水帯発生の可能性
九州南部で 300ミリ
九州北部で 80ミリ となっています。
鹿児島県(奄美地方を除く)では、明日22日(金)夕方にかけて、線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
周囲の状況が急に悪化することがあるため、気象情報とともに自治体からの避難の情報にも留意してください。また、崖や斜面、川には近づかないようにしてください。
土砂災害・川の増水から避難するには
万が一、避難することが困難になってしまった場合、少しでも安全な場所に移動してください。これまで、土砂災害の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。
