2025年最後の満月「コールドムーン」 意味や観測時の注意点を解説
コールドムーンとは?
12月の満月は「コールドムーン」と呼ばれます。コールド(Cold)は英語で「冷たい」「寒い」という意味で、これは毎月の満月を基準に農作業などの時期を判断していたアメリカの農事暦が関係しています。
日本では「寒月(かんげつ)」という冬の季語があります。寒々とした冬に、冴えわたって見える月のことを指しています。これから本格的な冬となり、「コールドムーン」も、「寒月」も寒くなるこの時季にふさわしい呼び名ですね。
満月の呼び名は、その他にも2月はスノームーン、4月はピンクムーン、6月はストロベリームーンなど、毎月呼び名が変わってきます。来年2026年の最初の満月は1月3日でウルフムーンです。
■各月の満月とその名称
ウルフムーン
スノームーン
ワームムーン
ピンクムーン
フラワームーン
ストロベリームーン
バックムーン
スタージョンムーン
コーンムーン
ハンターズムーン
ビーバームーン
コールドムーン
寒さ対策をして満月を見上げよう 直近5年のコールドムーンの天気は
ただ、12月ともなれば東京でも夜間は10℃どころか、5℃を下回ったり、0℃近くになったりするほど冷え込むこともありますので、寒さ対策は必須です。厚手のコートやダウンジャケット、またマフラーや手袋などでしっかりとした寒さ対策が必要です。
<直近5年の「コールドムーン」当日の天気>
2020年12月30日の天気
2021年12月19日の天気
2022年12月8日の天気
2023年12月27日の天気
2024年12月15日の天気
12月の天体ショー 注目はふたご座流星群
12月はその他にも見逃せない天体ショーがあります。
満月の翌々日、7日には月が木星に接近します。東京では20時頃、東の空には、ほぼ丸い明るい月と、マイナス2.6等の木星が昇ってきます。月と木星が最も接近する時間帯は、東京では翌8日の午前3時26分頃です。東の空に月と木星が寄り添う幻想的な様子が眺められるでしょう。
そしてもう一つの注目の天体ショーがふたご座流星群です。12月14日午後5時頃にはふたご座流星群が極大を迎えます。多くの流星が見られるのは、12月13日夜から14日明け方までと、14日夜から15日明け方までの2夜です。月明かりの影響は大きくなく、観察条件は良いでしょう。観察の場所や時間帯によって、30個~50個前後の多くの流星が見られそうです。
12月はふたご座流星群も見どころのひとつですが、寒空を照らす満月も格別です。澄んだ冬の空に浮かぶ月明りを眺めながら、静かなひと時を過ごしてみてくださいね。
